キヤノンは、RFマウントを採用した「EOS Rシステム」初のフラッグシップモデルとして、フルサイズミラーレスカメラ“EOS R1”の開発を進めていることを発表した。2024年中の発売を目指す。
現在開発中の“EOS R1”は、同社の最先端技術を結集し、フラッグシップ機に求められる最高クラスの性能、高耐久性・高信頼性を兼ね備えたプロ向けミラーレスカメラ。静止画・動画性能をともに飛躍的に進化させ、スポーツや報道、映像制作など幅広い分野の第一線で活躍するプロフェッショナルの高いニーズに対応する。
同機は、従来の映像エンジン「DIGIC X」に加え、新開発の映像エンジン「DIGIC Accelerator」を採用。新開発のCMOSセンサーを含めた新たな映像エンジンシステムにより、大量データの高速処理を可能とし、AFをはじめ、これまでにない進化をもたらす。
新映像エンジンシステムとディープラーニング技術を高次元で融合することにより、高速・高精度な被写体認識を実現。たとえば、被写体追尾精度が向上し、被写体が交錯するチームスポーツにおいて、撮影したい選手の手前にほかの選手が重なった場合でもターゲットの選手を追尾し続けることが可能に。また、AFの「アクション優先」機能では、被写体の状況を高速に解析することで、被写体のアクションを認識。展開の予測が難しいスポーツシーンにおいて、たとえばシュートなど特定のアクションをしている選手を主被写体として自動判別し、瞬時にAFフレームを移動させることで決定的瞬間の撮影をサポートする。
新映像エンジンシステムとディープラーニング技術の組み合わせは、画質の向上にも寄与する。同社がPC用ソフトウエアで先行して確立してきた画像のノイズ低減などをカメラ機能で実現し、さらなる映像の高品質化によりユーザーの創作活動に貢献する。
キヤノンは、本機のフィールドテストを進め、今後開催される世界規模のスポーツイベントなどにおける決定的瞬間や感動の瞬間の撮影を支援する。
「EOS Rシステム」は、今後も魅力的なカメラと「RFレンズ」のラインアップを拡充することで、ユーザーの幅広いニーズに応え続け、写真・映像文化の発展に貢献していく。