TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは、複数のバーチャル店舗を集約したメタバースモールサービス「メタパ」を、2021年12月より提供している。今回、Apple Inc.(以下 Apple社)が2024年6月28日に日本で発売を開始する空間コンピュータ「Apple Vision Pro」向けアプリとして、「メタパ for Vision」を「App Store」上で提供開始する。
背景
「Apple Vision Pro」とは、Apple社が開発した初の空間コンピュータ。まるでデジタルコンテンツが自分のいる空間に物理的に存在しているかのように楽しむことが可能となるウェアラブルデバイスで、2024年2月2日(米国時間)に、米国で先行発売されている。TOPPANは、日本の魅力を臨場感溢れるオリジナル高品質映像で体験できる「Meet Japan! アプリ」と、癒しの空間を体感する超臨場感環境コンテンツ「Natural Windowアプリ」を「Apple Vision Pro」のローンチタイトルとして提供している。
このような中でTOPPANは、仮想空間上に構築した複数の店舗や施設をひとつに集約したメタバースモールサービス「メタパ」の「Apple Vision Pro」向けカスタマイズを実施。「Apple Vision Pro」の日本での発売に合わせて、「メタパ for Vision」アプリの提供を開始する。なお第1弾として、「テレアサショップMetapa店」を公開し、順次店舗数を拡大させていく。
「Apple Vision Pro」向け「メタパ」について
1.ミニチュアサイズの「メタパーク」
「メタパ for Vision」アプリを起動すると、複数の店舗を同一空間に配置したバーチャル空間「メタパーク」が目の前に出現する。目の前にある「メタパーク」を回遊し、ミニチュアの建物や空間を楽しむことができる。「メタパーク」の向きを変えたり、距離を近づけたりしながら、その空間を体感できる。
2.「テレアサショップMetapa店」の体験
ミニチュア「メタパーク」では空間に没入した体験ができる「テレアサショップMetapa店」を公開している。テレビ朝日が本社内で実際に運営している「テレアサショップ」「EX GARDEN CAFE」などをイメージしたバーチャル店舗。「ストアで遊ぶ」ボタンを押してストア内の会場を選択すると、360度のメタバース空間に移動することができる。まるでミニチュアの世界に入ったかのような感覚でストア内を探索することが可能。
3.新感覚の商品体験
ストア内にはバッグやシューズ、ぬいぐるみなどさまざまな商品が配置されている。ストア内の商品を手で摘まむジェスチャーをすると、商品が実物大で表示され、サイズ感や部屋に設置したイメージなどを体感することができる。ECサイトに遷移し、そのまま購入することも可能。
今後の展開
TOPPANは、「メタパ for Vision」の提供を通じて、高精細映像やVR/ARなどの新たな視覚表現の研究・開発や、メタバースの普及に貢献する。今後は、現在提供しているモバイル版やウェブ版「メタパ」と連携して、スマートフォン、PC、Apple Vision Proの各デバイス間をシームレスにつなぎ、リアルとバーチャルの融合した魅力的な新体験を提供する。ショッピングだけでなく、教育や観光、ビジネス、ライフスタイルなどさまざまな領域に展開し、2025年までに「メタパ」内に50店舗の設置を目指す。