Notion、Notion AIの体験を刷新

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2024/09/30 09:00

 コラボレーションソフトウェア「Notion」を提供するNotion Labs Inc.は、Notion AIの体験を今まで以上に向上させた新たなNotion AIを発表した。ユーザー自身のNotionワークスペースやSlack、Google ドライブといった連携ツールが持つ情報と、GPT-4やClaudeの膨大な一般情報とを掛け合わせ、ユーザーそれぞれが持つコンテキストや背景情報に即したアシスタントのように機能する。

 Notion AIはNotionのワークスペース上で利用できるAIサービス。2023年2月に正式リリースし、情報の整理・要約や文章作成、ブレインストーミングの支援など、主にライティングをサポートする機能(AIライター)を提供開始した。さらに2023年11月には、Notion内に蓄積された情報をAIが検索して回答を提供する機能「AI Q&A」をリリース。2024年6月にはほかの業務アプリと連携し情報を検索できる機能「AI コネクター」を提供開始し、連携したSlackから検索ができるようになった。

 NotionではAI機能の強化を継続的に行っており、今回発表する新たなNotion AIは、Google ドライブとの連携(ベータ版)に加え、GPT-4やClaudeなどの大規模言語モデルの情報を活用した回答の提供、PDFや画像ファイルからの情報抽出など、自身のアシスタントのようにAIを活用できる機能を拡充した。

 おもな機能強化は次のとおり。

NotionからSlackやGoogle ドライブの情報を検索

SlackやGoogle ドライブとNoitonを連携することで、Notionワークスペースを離れることなく両プラットフォームの情報にアクセスできる(Google ドライブとの連携はベータ版)。プロジェクトの締め切り、重要なメッセージ、更新情報などを探す時間と手間を大幅に削減することが可能。

GPT-4やClaudeなどの大規模言語モデルのAI知識を使用し、自然言語でユーザーと会話

Notion AIはチャットボットのように、一般情報をもとにあらゆるトピックについてユーザーと会話することができる。ブレインストーミングからプロジェクトの進捗確認まで、Notion AIに情報検索を任せることが可能。

PDFと画像を分析・要約

Notion AIを使い、ワークスペース内のPDFや画像ファイルから、必要な情報や次のアクションなどを、ファイルを開くことなく抽出することができる。PDFファイルの要約や画像の文字起こし、資料に挿入された図表やグラフの解説も可能。

ワークスペース内の情報を参照し、質問にすぐに回答

Notion AIが、Notionワークスペース全体の情報を参照して質問に回答してくれる。ユーザーがアクセス可能なワークスペースの情報のみを参照するので、セキュリティ面でも安心して活用できる。

文章を修正し、文書を編集

Notion AIに頼むだけで、テキストやブロックを簡単に編集できると同時に、テキストの書き直し、修正の提案、文法の訂正、フォーマット編集をすることもできる。

また、プロンプトを書かなくてもAIに作業を依頼できるよう、「検索」、「ドラフト作成」、「書き込み」、「質問」などさまざまなアクションのカテゴリーを用意し、ワンクリックで選べるようにした。

 なお、NotionではAIはユーザーの能力を置き換えるのではなく、強化し拡張する存在として捉えている。Notion AIをアシスタントのように身近に活用いただけるようにAIアイコンも刷新した。

新しいNotion AIアイコン