はてなは、ベータ版として提供してきた企業向け新サービス「toitta(トイッタ)」の正式リリースを発表。
「toitta」について
「toitta」は、デザインリサーチやマーケティングリサーチなどのインタビュー結果の分析プロセスを支援する、生成AIを活用した発話分析ソリューション。
リサーチャーが発話情報の分析に至るまでのスピードを高精度な書き起こしと切片の生成で加速するとともに、切片を活用した深い洞察によるインサイトの発見、仮説の精緻化などの分析プロセスをサポートする。
2024年7月26日にベータ版を提供して以降、クローズドベータおよびベータ版を利用した企業の「声」を参考に、機能改善や正式リリースに向けた機能開発を推進してきた。
今回の正式リリースでは、リサーチ対象者の発話を分析可能な形式に自動抽出した切片の自動グルーピングをはじめ、クローズドベータ時点の協力企業から期待が寄せられた機能を実装している。また、ベータ版より提供していた書き起こし・切片などのテキストデータの出力精度の向上や、データ処理の所要時間を大幅に短縮するなどの改善も行っている。
「toitta」機能詳細(正式化より実装された機能に【新機能】と記載)
インタビューの自動解析による切片・書き起こし生成
インタビューの録画・録音データから高精度な「書き起こし」と分析の素材になる「切片」を自動生成する。
動画・音声とテキストデータの連動型インターフェース
動画や音声と切片・書き起こしのテキストデータを一画面の中で同時に確認できるインターフェースで、発話の文脈やニュアンスに立ち戻って確認することが可能。
切片データの外部エクスポート
自動生成された切片を外部ツール(Miro/Notion/Googleスプレッドシート)にリンク付きでエクスポートすることで、KJ法やKA法などを用いた分析を下準備不要ですぐに開始することができる。
インタビューデータの共有機能
個別の切片や書き起こしデータをURLで共有できることで、インタビューに参加していない人にも、特定のシーンを簡単に見ることができる。さらに、お気に入り登録を行うことで、重要なポイントに絞ってインタビューのダイジェストを確認することも可能。
インタビューデータの管理機能
インタビューデータはプロジェクト・チーム単位で管理し、閲覧権限を制御することで、情報の機密性を保ちながら運用できる。
【新機能】切片自動グルーピング機能
書き起こしデータの文脈をもとに、AIが切片を自動的にグルーピング(抽象化)する。各グループは「グループタイトル」と「グループサマリー」とともに画面上で一覧でき、分析時の補助としてお使いいただけます。グループの情報を保持した状態で外部ツールへのエクスポートすることも可能。
【新機能】Figma/FigJam用プラグイン
「toitta」からコピーしたテキスト切片をハイパーリンクつきの付箋としてFigma/FigJamに出力することができるプラグイン「Text to Stickies for toitta」を提供している。
【新機能】Microsoftアカウントによるログイン
従来提供していたGoogleアカウントによるログインに加えて、Microsoftアカウントでのログインも可能になった。
【新機能】IPアドレス制限機能
「toitta」へのアクセスをIPアドレスレンジ指定により制限することができる。
「toitta」では今後も継続的な機能開発を通じてインタビューデータの分析・共有・管理に貢献し、サービス開発や改善に関わる担当者・チームの効率化、生産性向上を支援していく。