TOPPAN、パッケージ裏面を最適化するユニバーサルデザイン診断・最適化サービス「Re:meaning」開始

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2024/10/17 11:00

 TOPPANは、AI評価と人の知による行動分析などのノウハウを活用して、パッケージ裏面デザインを最適な情報配置とデザインレイアウトへ導く、新たなユニバーサルデザイン診断・最適化サービス「Re:meaning」(リ:ミーニング)の提供を開始する。

 「Re:meaning」は、TOPPANグループが開発した、人の脳活動や視線の動きなどの生体情報を1万件近く学習した「ニューロデザインAI評価」から予測された、5つの評価指標スコアによるデザインへの生体反応予測と、長年のパッケージクリエイティブ・UDコンサルティング実績で蓄積したTOPPANの「人の知」による、パッケージ裏面デザインに特化した情報伝達評価分析。

 これまでの一般的な調査・AI予測による、デザイン評価では捉えきれなかったパッケージデザインにおいてあるべき情報伝達課題の抽出と具体的な改善策の提案までをサポートする。

開発の背景

 近年、社会的にあらゆるサービスに対し、多様性・公平性・包括性が求められており、さまざまな視点での配慮が必要。パッケージの裏面に記載されている情報の多くは、法定表記や注意表記など、購入検討者にとって、自身や家族の健康や安全にかかわる重要な情報であり、それらの情報を多様な消費者に向けて公平かつ包括的に提供することがパッケージデザインに求められている。

 消費行動が大きく変わるなかで商品の購入方法も多様化している。ECでの購入はもちろん、セルフレジの普及など店頭コミュニケーションも変化しており、パッケージに記載される情報やグラフィック・レイアウトは店頭で目立つことだけでなく、購入・使用・保管・廃棄などさまざまなタイミングにおいて最適な情報を提供する手段として機能することが求められている。しかし、そういった視点でのクリエイティブ評価は従来のデザインAI予測サービスでは評価が難しく、追加でモニター調査を行うなど多くの時間と労力が必要となる。

 TOPPANはこれらの課題に対して、TOPPANエッジが提供するクリエイティブ閲覧時の生体反応データを蓄積した評価サービス「ニューロデザインAI評価」を活用。「ニューロデザインAI評価」の潜在的意識を捉えた予測評価をTOPPANの豊富なUDに関するパッケージデザインのノウハウで分析し体系化されたレポートを行う。

「Re:meaning」の特徴

AIによるパッケージデザインの生体反応予測評価

TOPPANエッジが提供するクリエイティブ閲覧時の生体反応データを蓄積した評価サービス「ニューロデザインAI評価」において、「記憶」・「興味」・「注目」・「好ましさ」・「読みやすさ」、の5つの評価指標スコアをそれぞれ算出。指標スコアをパッケージデザイン向けに分析・整理し、デザイン改善の手がかりとして提供する。

UD診断に裏付けされたパッケージデザインの課題抽出

同社が実績に基づいた視点で、パッケージの使用行動からデザインの課題を分析し、レポートで報告する。

体系化されたレポート報告と改善デザイン案の作成までをサポート

分析・評価レポートの報告だけでなく、具体的な解決策の提示まで可能。課題を解決するデザイン案の作成から効果検証までトータルでサポートする。

今後の目標

 国内の医薬品メーカーや食品メーカーなどに拡販し、2026年度に関連受注を含めて20億円の売上を目指す。