ソニー、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 II」を発売

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2024/11/22 06:30

 ソニーは、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 II」を発売する。本機は、有効約5,010万画素の高解像と、ブラックアウトフリーでのAF/AE追従の最高30コマ/秒の高速連写(※1)、歪みを抑えた撮影を実現するアンチディストーションシャッター、そしてAIを活用した最新の被写体認識AF(オートフォーカス)機能など、ソニーの最先端の技術を搭載したフラッグシップモデル。

 本機は、2021年に発売し、プロフォトグラファーから高い評価と信頼を得てきたフラッグシップ「α1」の第二世代で。使い手の声を丁寧に聞き取り、その高いニーズに応えて進化している。

 「α1 II」は、最新のAIプロセッシングユニットの搭載により、多種類の被写体を高精度に認識し、対象が人や動物、鳥などの場合は瞬時に瞳にフォーカスを合わせる。最大1秒前までさかのぼって撮影が可能なプリ撮影機能(※2)や、プロの現場で求められる高速ワークフローに応える接続性、長時間の使用でも負担が少ない操作性など、質量約743gの小型軽量ボディに数多くの進化した技術を凝縮している。

 なお、ソニーは一部の報道機関に向けて真正性カメラソリューションを提供しています。本機で撮影した画像は真正性情報(※3)がリアルタイムに付与される機能に対応予定(※4)で、生成AIによるフェイク画像や改ざんされた画像などからクリエイターや社会を守ることに貢献する。

  • ※1:電子シャッター使用時、ソニー測定条件。撮影条件によっては連続撮影の速度が遅くなる。フォーカスモードがAF-Cのときは、装着するレンズによって連続撮影の速度が異なる。
  • ※2:静止画撮影時のみ。
  • ※3:撮影した画像に来歴情報、カメラで撮影されたことの真正性情報、3D深度情報を含むメタデータが、カメラ内デジタル署名として埋め込まれる。
  • ※4:真正性カメラソリューションの使用にはアップグレードライセンスが別途必要となり、2025年1月以降のカメラソフトウェアアップデートで対応予定。また本発表時点では、一部の報道機関が利用可能。

「α1 II」の主な特徴

1. 高い解像度とスピード性能が、最新のAIオートフォーカスによりさらに強化

 有効約5,010万画素のメモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSセンサーExmor RS (エクスモア アールエス)と最新の画像処理エンジンBIONZ XR (ビオンズ エックスアール)の組み合わせにより、卓越した高解像と広いダイナミックレンジを実現している。APS-C画角にクロップした際でも約2,100万画素の高解像の画像を撮影できることに加え、ブラックアウトフリーでのAF/AE追従最高30コマ/秒の高速連写中も、最大120回/秒のAF/AE演算により複雑な動きに追随する。

 さらに、最先端のAIプロセッシングユニットにより、リアルタイム認識AFが進化している。姿勢推定技術が人物の頭部や胴体を瞬時に認識するだけでなく、動物や鳥、虫、乗り物(自動車、電車、飛行機など)も的確に追随し続ける。また、新たに追加されたオートモードでは、認識対象を自動的に切り替えることが可能。

 高解像・スピード性能・最新のAIの融合に加えて、連写中に最高30コマ/秒まで加速できる連写速度ブーストや、最大1秒前までさかのぼっての撮影が可能なプリ撮影機能などにより、狙ったシーンを逃がさない。

2. 歪みやノイズをおさえた、安定感のある撮影を実現

 プロフェッショナルに求められるスピード性能にこたえつつ、アンチディストーションシャッターによる歪みを抑えた撮影が可能。プロフォトグラファーから要望の多い中高感度の低ノイズ性能もチューニングにより向上しており、高速シャッターが求められる室内競技などでも、ノイズが少なく背景までクリアな画像の撮影ができる。また、最大8.5段(中心)、7.0段(周辺)の光学式手ブレ補正(静止画撮影時)や、新たに対応したダイナミックアクティブモード(動画撮影時) により、安定した撮影ができる。

3. 長時間の使用でも快適な操作性と即納性の高いワークフロー

 3.2型の液晶モニターは、自在に角度を調整できる4軸のマルチアングル。カメラボディは、人間工学にもとづいた設計のエルゴノミクスデザインで、グリップの大きさやシャッターボタン、カスタムボタンの位置などを「α1」から改善している。また、縦位置用のグリップ「VG-C5(別売り)」は装着時の本体との一体感が増し、高いバッテリー性能とあわせ長時間の撮影を快適にサポートする。

 有線LANによる伝送は、新たに2.5GBASE-Tに対応し、撮影後のデータの速やかな納品が可能。さらに、5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1(別売り)」との組み合わせで、撮影データを安定した5G高速通信で伝送することができる。これらの高い接続性が、データの受け渡しやコンテンツ制作、配信までのワークフローを飛躍的に向上させ、プロフェッショナルの業務効率を引き上げる。

 なお、撮影したデータはCreators' CloudのクラウドストレージからAdobe社「Adobe Lightroom 」やGoogle社「GoogleDrive 」に自動転送できるようになる。これにより、撮影後の編集・修正作業の利便性がさらに高まる。

4. 環境に配慮したパッケージ

 本機のパッケージにはプラスチック梱包材を使用していない。ソニー独自開発の、環境に配慮したオリジナルブレンドマテリアルを、ミラーレスカメラ(VLOGCAM を除く)の個装箱として初めて採用している。