DNPら、米国・ボストン近郊に「東京アニメセンター」の海外拠点の2号店を開設

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2025/02/06 15:00

 DNPとグループのDNPイメージングコムアメリカ(DNP Imagingcomm America Corporation)は、米国・ボストン近郊に「東京アニメセンター」の海外拠点の2号店「Tokyo Anime Center Burlington Mall」を開設した。DNPグループは、同拠点での活動を通じて、アニメ・マンガをはじめとする日本のコンテンツと海外のファンをつなぐ場を広げていく。

Tokyo Anime Center Burlington Mallの外観

海外拠点開設の背景とポイント

  • 日本のアニメ産業市場は2023年に前年比114.3%の3兆3,465億円で史上最高を更新した。そのうち海外市場は前年比118%の1兆7,222億円で市場全体の51.5%を占めて、2020年以来3年ぶりに国内市場を上回った。今後もさらなる市場の拡大が予測されており、グッズやイベント等の関連市場の伸びも期待されている。
  • DNPによる海外1号店「Tokyo Anime Center in SAN FRANCISCO」には、開店後の9ヵ月間で推定50万人が来場した。この成功を受けてDNPは、今後も海外、特に米国全土で本事業を展開することとし、東海岸に2号店を構えることとした。
  • この新拠点では、キャラクター・ロゴなどのコンテンツを活かし、利用者の写真とその場で合成してプリントする「ファンフォト事業」や、写真の自動撮影・プリントサービスを展開する。
  • また、カプセルトイエリアの設置、「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」での企画展の紹介や展示作品の一部の公開も行う。くわえて、DNPがプロデュースして日本などで製造するアニメ・マンガグッズの輸出販売や日本発コンテンツの北米限定商品の展開も進めるなど、“日本発”のコンテンツサービスにこだわった商品展開を行う予定。海外のファンが「日本のアニメ・マンガ」を身近に感じられるよう、さまざまな取り組みを推進する。
  • DNPはコンテンツ関連の各種サービスの米国での検証や現地企業との協業を行う場として、「Tokyo Anime Center」を活用していく。
Tokyo Anime Center Burlington Mall内の様子
アニメフォトブース

DNPの取り組みと今後の展開

 DNPは独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである安全・安心に大量の情報を処理する能力や表現技術等と、パートナーの強みを掛け合わせて、生活者のニーズに合わせた最適なコンテンツおよび関連サービスを提供している。主な事例は次のとおり。

  • 日本のアニメ文化やコンテンツの魅力を国内外の生活者に発信する「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」の運営
  • マンガやアニメの原画等の各種知的財産(Intellectual Property:IP)を活用したイベント事業
  • クリエイター共創サービス「FUN'S PROJECT」
  • リアルとバーチャルの空間を融合するXR(Extended Reality)技術を活かして新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」
  • 生活者に多様な価値を提供するこうした取り組みで培った技術・ノウハウなどとともに、世界中の多様なコンテンツホルダーやクリエイターとのネットワークを強みとし、さらなるコンテンツ文化の醸成・発展とクリエーティブ業界への貢献につながる取り組みを加速させていく。
  • 海外でのコンテンツビジネスの拡大に向けて、2ヵ所の「Tokyo Anime Center」を起点とし、さまざまな製品・サービスの実地での検証や現地企業との協業などを加速させる。