森トラスト、クリエイティブ人財の育成制度を強化 部署横断組織発案のアイディアも始動

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2020/02/05 13:50

 森トラストは、中長期ビジョン「Advance2027」の達成のため、既存の枠組みにとらわれず、柔軟な発想で未知の事業領域にも参入し、新たなビジネスモデルを構築することを目指している。そのためのクリエイティブな人財育成に向けた取り組みとして「テーブル制度」を導入し、若手から中堅社員を中心に発足した部署横断組織「ゼロワンテーブル」(以下、ゼロワン)が発案した、3つのアイディアを推進する。

 同社は、2016年に「人財開発室」という部署をつくり、人財開発ポリシー「Be proactive, Create the Future.」のもと、プロアクティブな組織への変革を目指し、人財育成プログラムとして、以下の4つの枠組みでさまざまな取り組みを実践している。

  1. 実践に役立つ知識を習得する機会
  2. 相互成長を促す仕組み
  3. 自発的な思考を促す仕組み
  4. 働きやすい環境の整備

 テーブル制度は、3)自発的な思考を促す仕組みとして発足されており、各自の本業とは別に所属部署の垣根を超えて全社横断で連携し、企画から実行までを担うことで、アイディアの創出と実現、自発的な人財の育成や、社内的なつながりの強化を期待する制度。

 そのひとつとして発足された「ゼロワン」は、

  • クリエイティブな発想力
  • 事業化視点
  • 「考える力」「企画する力」「実行する力」

を備えた人財の育成を意図し、主に若手から中堅社員で構成された部署横断組織。若手社員ならではの柔軟な発想で新事業のアイデアを考案し、経営層への複数回のプレゼンテーションを通して、事業化を目指している。

 今回、ゼロワンから発案されたアイディアのうち下記の3つを、効果検証やテスト販売などを通して、事業化に向け推進する。

ハーブガーデン

自社の複数物件でハーブを栽培。収穫したハーブのメニュー提供や加工品の販売を行う。

屋上の芋緑化

屋上の室外機をサツマイモ葉で覆うことにより吸込温度を下げ、省エネを図る。都心オフィスビル未利用スペースの活用。

屋上の芋緑化
屋上の芋緑化

ブルワリー

自社オリジナルビールの製造・販売。都内のホテル・レストランにてメニューとしても提供予定。

 この取り組み以外にも、同社は社員のキャリア形成と成長機会創出、自発的な思考を促すため、社員が快適に働くことができる環境を整備するなど、さまざまな仕組みを取り入れている。

 森トラストグループは、コーポレートスローガン「Create the Future」のもと、未来のイノベーションの創造と社会の変革を推進していくため、今後も未来を創造できる人財を育成する取り組みに積極的に取り組んでいく。