GMOインターネットグループは、グループ全体で取り組む生成AIの活用・業務効率化の取り組みを進め、四半期に一度、生成AIの活用に関する定点調査を実施している。
2025年6月に実施した調査の結果、グループ全体の生成AI業務活用率は94.1%に到達し、AIを活用しているパートナー(従業員)の67.3%が「ほぼ毎日」活用しており、前回より12.7ポイント増加と大幅に上回ったことがわかった。また、月間の業務削減時間は約22.4万時間に到達し、1人あたり約38.4時間を削減できていることとなった。
生成AI活用率が9割を超えた現在も、AI活用による効率化の勢いはそのままに、グループ内のAI活用が引き続き活性化している実態が見えてきた。

GMOインターネットグループの生成AI活用調査結果
1.生成AI業務活用率が94.1%に、うち7割弱が「ほぼ毎日」活用
- 国内パートナー(シフト勤務除く)の94.1%が生成AIを活用(前回調査差+4.1ポイント)。
- 業務に生成AIを活用しているパートナーのうち67.3%が「ほぼ毎日」、90.4%が「週1回以上」活用していることがわかった。
- 生成AIの活用で、ひと月あたり約22.4万時間(前回調査差+約4.7万時間)の削減、1人あたり約38.4時間(前回調査差+約6.2時間)の削減を実現した。
- 前回よりパートナーの活用レベルの算出を始めたが、高レベルに分類されたパートナーは全体の45.5%と、前回から1.5倍以上となった。




生成AIの利用用途
- 業務活用をしているパートナーのうち、日常的に利用している生成AIサービスは、ChatGPTが93.0%と一番多く、次いでGemini(50.3%)、Claude(22.2%)、天秤AI byGMO(20.0%)となった。Geminiが前回の30.9%から大幅に伸び、また天秤AI byGMOはClaudeと同じ程度使われていることがわかった。
- 業務活用をしているパートナーの主な利用用途は「文章・キャッチコピーの生成」「アイディア出しなどの壁打ち・相談相手として」「リサーチ・分析業務」となった。
- エンジニア職種であるパートナーは、96.5%が生成AIを業務活用している。
- 生成AIを業務活用しているエンジニアのうち86.8%が生成AIコーディングを利用用途として使用しており、非エンジニアについても44.0%のパートナーが生成AIコーディングをしていることがわかった。


複数AIツールの利用と有料契約について
- 複数AIツールの利用率は、2025年3月時点で53.4%であったのに対し67.7%と、14.3ポイント上回る結果に。今年度より複数AIツールのさらなる活用を進めており、その成果が出始めていると予想される。
- 有料AIツールの契約は46%にとどまったが、「GMO AIブースト支援金」の導入で有料AIツールの利用がしやすい環境となるため、次回の調査では増加する見込み。

AIを使っていて「まだ自分(人間)がやったほうが良い」と感じたこと
- 法務・税務・会計などの専門分野では、AIが誤った情報を提供するリスクが高いため、人間による最終確認が不可欠という回答が多くみられた。
- 相手との関係性に応じた温度感の調整や、誤字脱字・ファクトチェックを含めた品質保証は人間でないとできないため、最終調整は人間が行うべきだという声が目立った。
生成AIを使いこなしている人の条件
- 最新の情報を素早くキャッチアップして即座に試せる人や、進化の早さを踏まえ現状のツールに固執せず、新機能が出れば乗り換えることを厭わない人といった次々と出る生成AIの情報についていけることや、新しい情報の良し悪しを判断できることなどが多く挙げられた。
- 複数のAIを用途別に使い分けている人、各ツールの特徴を理解して目的に応じて適材適所で活用できる人といった声も目立った。
調査概要
- 調査期間 :2025年6月9日(月)~6月13日(金)
- 調査対象 :GMOインターネットグループの国内パートナー
- 回答者数 :6,489人(有効回答5,405人)