サイバーエージェントは、インターネット広告事業におけるGEO研究をおこなう専門組織「GEO Lab.(GEOラボ)」による生成AIユーザー利用実態調査の結果を発表した。

調査結果詳細
検索行動における、生成AIの台頭
本調査では、日常の検索行動における生成AI利用率が全世代平均で21.3%に達していることが明らかとなった。主に利用されている情報収集手段は依然として「検索エンジン」(91.9%)や「SNS」(77.3%)であるが、生成AIサービスが情報収集の新たな選択肢として確立されつつある。
個別の利用サービスでは、検索エンジンの「Google」(77.2%)がトップであるものの、生成AIサービスである「ChatGPT」が17.3%の利用率で存在感を示している。


若年層で加速する「検索行動」スタイルの変化
特に10代においては、「ChatGPT」の利用率が42.9%で、これは「Yahoo! JAPAN」(31.7%)の利用率を10ポイント以上上回る結果となった。加えて20代では「YouTube」(72.8%)の利用率が「Google」(72.0%)とほぼ並び、若年層での情報収集方法の多様化が進んでいることがうかがえる。

生成AIの高い継続利用率と、検索エンジンからの置き換えの実態
検索エンジンと生成AIの双方を利用した経験があるユーザー(1,897名)のうち、70.5%が現在も生成AIの継続利用を行っていると回答した。
この傾向は10代(70.4%)から60代(73.3%)まで、全世代で7割超えという共通した高い継続利用率を示しており、生成AIによる検索体験が満足度の高いものであることが推察される。
また、検索エンジンの代替として生成AIを利用しているユーザー(1,337名)に対し、検索エンジンから生成AIへの切り替わりの度合いを質問したところ、「半分以上切り替えた」と答えたユーザーが全体の30.1%となった。10代(35.8%)、20代(35.4%)はさらにその割合が高い。

生成AIサービスで使われるのは?「ChatGPT」が圧勝も、50代以上では「Gemini」も人気
検索行動で利用されている生成AIサービスでは、「ChatGPT」が全体の77.6%と圧倒的なシェアを占める。特に10代(87.7%)、20代(85.9%)での利用率は8割を超えた。一方で50代(43.3%)、60代(44.2%)では「Gemini」も一定の支持を集めている。


調査概要
- 調査期間:2025年5月23日~5月24日
- 調査対象:全国の10代~60代の男女
- 調査人数:9,278名
- 調査方法:インターネット調査
- 調査機関:マクロミル
- 調査主体:サイバーエージェント インターネット広告事業本部 GEOラボ