ツクルバと丸井グループが資本業務提携 総額7億円の出資をもとにカウカモ事業拡充と新規事業創出へ

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2020/08/03 06:00

 デザイン・ビジネス・テクノロジーをかけあわせた場のデザインを行うツクルバは、2020年7月30日(木)に丸井グループと資本業務提携を締結した。顧客の自分らしさの追求に寄り添う「共創」の姿勢が両社で一致したことにより、同提携に至った。

 同提携は、顧客の自分らしさの追求に寄り添う「共創」の姿勢が両社で一致したことにより締結。ツクルバは、2011年の創業から、スタートアップやIT企業のオフィス設計事業を行なっている。2015年からは、数ある中古・リノベーション住宅の中から理想の「一点もの」との出会いを提供するサービス「cowcamo(カウカモ)」を展開。自分らしい暮らしの実現に向けた提案を行っている。

 丸井グループは、時代や顧客ニーズの変化にあわせた小売・金融一体の独自のビジネスモデル・事業構造を革新している。

 同提携は、丸井グループが「小売」「フィンテック」と合わせて三位一体で取り組む「共創投資」における本業シナジー型投資の上場企業第1号として位置付けられているという。

出典:株式会社丸井グループ「2020年3月期 決算説明会資料」(P50・共創投資スライド図をベースに作成)
出典:株式会社丸井グループ「2020年3月期 決算説明会資料」(P50・共創投資スライド図をベースに作成)

新規事業第1弾、両社でプロデュースするリノベーション賃貸マンションブランド・事業を展開

 今後ツクルバは、カウカモを通じて深めた住環境への知見と、オフィス設計事業のノウハウを活かし、丸井グループのエポスカードを中心としたフィンテック事業のアセットをベースに、双方シナジー効果を生む新規事業を開発。新規事業の第1弾として、リノベーション賃貸マンションブランドを両社で展開する予定だという。同事業により、ツクルバのリノベーション物件プロデュース事業の領域拡大および、丸井グループ顧客への価値提供・賃貸事業の拡大に寄与することを狙うとのこと。

 上記の新規事業案に加え、今後はカウカモプラットフォームと丸井グループのフィンテック事業を組み合わせたサービスなど、両社が強みを持つ顧客に対し、顧客の自分らしさと一生のライフステージに寄り添うような住環境の新規事業を順次展開していく予定となっている。

今後の展望

丸井グループ

  • エポスカードを通じた、家賃保証事業などの家計シェア最大化につなげる
  • すべての人の「しあわせ」をステークホルダーとともに創る「共創サステナビリティ経営」を推進。ベンチャー企業との協業による共創活動を進めることで、その企業が持つ独自のノウハウと、丸井グループの経営資源やノウハウを組み合わせ、新しい価値をともに創り上げる

ツクルバ

  • 丸井グループとの協業を通じ、住環境分野において新たな事業機会を創出
  • 中古・リノベーション住宅の流通プラットフォームであるカウカモで得た知見を活用することにより、「やがて文化になる事業をつくり続けるリーディングカンパニー」として挑戦する
  • 丸井グループからの総額7億円の出資をもとに、カウカモ事業の拡充を通じた株主価値の最大化を行なう