アップル、インディーズデベロッパ向けプログラム発表 1月よりAppStore手数料率を15%に削減へ

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2020/11/20 05:00

 Appleは、イノベーションの加速と、小規模事業者やインディーズのデベロッパが次世代の画期的なアプリケーションをApp Storeを通じて提供することで、各々のビジネスを前進させる支援を目的に、業界をリードする新たなデベロッパ向けプログラム「App Store Small Business Program」を発表した。

 同プログラムは、前年の収益が100万ドル以内のデベロッパに向け、有料アプリケーションおよびApp内課金に対する手数料率を15%に引き下げるもの。これにより、App Storeを通じてデジタルグッズ&サービスを販売する大多数のデベロッパが恩恵を受けることができるという。同プログラムは2021年1月1日より実施を予定している。

 同プログラムの対象となる基準は次のとおり。

  • App Storeを通じて配布中の全アプリケーションについて2020年の収益が合計100万ドル以内の既存デベロッパ、またはApp Storeを通じてこれから自身のアプリケーションの配布を計画している新規デベロッパが対象。
  • 対象となるデベロッパの収益が100万ドルを超えた場合には、当年の残りの期間については、標準の手数料率が適用。
  • デベロッパの事業が不調で当年の収益が100万ドル未満に落ち込んだ場合には、翌年の手数料率は再び15%に下がる。
  • デジタルグッズ&サービスを販売するアプリケーションで手数料控除後の売上金額が100万ドルを超える収益に達している場合は、App Storeの標準手数料率である30パーセントが維持される。

 同プログラムの全容と詳細は、12月初旬に改めて発表される予定。同社は同プログラムを通じ、デジタル商取引とアプリケーションを通じたイノベーションをさらに生み出し、新たな雇用を支援し、小規模でインディーズとして活動するデベロッパが継続的にApple ユーザーのために素晴らしいソフトウェアを提供していくことを支援する考え。