DMM 、PostPro 3Dによる表面処理サービスの取り扱い開始 射出成型に近い表面品質を実現

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2021/01/15 07:00

 DMM.comは、DMM.make 3Dプリント事業において、表面処理、後加工サービスのPostPro 3Dを取り扱い開始した。

PostPro 3D表面処理の加工例
PostPro 3D表面処理の加工例

 現在DMM.make3Dプリントの表面処理・後加工サービスではバレル研磨と簡易塗装のサービスを提供しているが、熱溶解積層方式やレーザー焼結方式などで造形したパーツの多くは表面性状がザラザラとして手触りがよくなく、塗装などに適していない。そうしたユーザーの声に応え、同社は3D Printing Corporationによるサポートのもと、PostPro 3Dを活用した新たな表面処理サービスを開始した。

 PostPro 3Dのchemical vapor smoothing(化学的表面処理)の技術は、特殊な薬液でモデルの表面を溶かして処理を行う。処理後の製造物はRa(表面粗さ)が改善され造形物のザラつきが抑えられる。寸法変化もほとんど起こらないため形状を損なうことがない。見た目や手触りだけでなく、防水性・機密性・塗装性なども向上し、射出成型に近い表面品質を実現できる。

 Before画像はMJFの未処理状態となるが、処理後はAfter画像のように黒味が増すという。