ドコモ、3Dアバターで仮想ミーティングルームへ参加できる「XRテレプレゼンスミーティング」の実証実験

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2021/01/18 05:00

 NTTドコモは、遠隔地にいても3Dアバターとなって仮想ミーティングルームへ参加できる「XRテレプレゼンスミーティング」の実証実験を2021年1月末から開始する。コロナ禍でニーズが高まっている遠隔コミュニケーション領域において、実証実験の結果を基に商用化を目指すという。

 同システムでは、スマホで撮影した1枚の顔写真から3Dのアバターを生成し、VRデバイスやMRデバイスを装着することで、遠隔地から仮想のミーティングルーム上で会議が可能に。自宅や遠隔のオフィスなどにいながら、身振り手振りを交えた臨場感あふれるコミュニケーションによる会議を行うことができる。今回新たに、顔写真から3Dのアバターを生成する機能を追加し、さらにVRデバイスだけでなくMRデバイスへも対応した。

 実証実験では、2021年1月末から複数のパートナー企業に同システムのアプリを利用してもらい、顔写真から作成した3Dアバターによる遠隔会議システムの有用性・課題を検証する。

 同システムではVRデバイスであるOculus QuestとMRデバイスであるMagic Leapの2機種に対応。VRデバイスを使用した場合、視界がすべて会議室となり、没入感の高い会議や資料の共有、ブラウザの操作などができる。一方、MRデバイスを使用した場合、半透過型であり現実の世界も見えていることから、PC を操作しながら会議に参加することが可能。両機種が混合した環境でも使用可能だという。

 また、これまで 3D アバターを作成するには、3D 撮影を行うための専用ブースに入り、さまざまな角度からの撮影が必要だったが、同システムでは、スマホ写真1枚の顔部分から後頭部まで推測し自然な頭部になるよう3Dアバターを作成。胴体部分は男女各5パターンから好みのファッションを選ぶことができ、アバター上でも“自分らしさ”を表現できるとのこと。

 実証実験の概要は、次のとおり。

開始時期

2021年1月末

参加パートナー

  • 北陸支社パートナー:北菱電興、金沢工業大学
  • 関西支社パートナー:コクヨ株式会社
  • 四国支社パートナー:香川県(Setouchi-i-base) ほか

対応デバイス

Oculus Quest、Magic Leap

利用方法

遠隔会議、コワーキングスペースにおける展示 など