DNP、AIが読者の好みを診断して最適記事を抽出するサービス開発 第1弾はゴルフダイジェスト社と協業

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2021/01/20 05:00

 大日本印刷(以下、DNP)は、雑誌・書籍の読者に対する提供価値の拡大に向けて、デジタルメディアを軸としたビジネスモデル構築の支援サービスを出版社などに提供している。今回、会員登録した読者が悩みや好みなどを登録し、それに対してマッチングエンジンが会員のパーソナルデータも勘案しながら「診断」を行い、会員1人ひとりに最適な記事を抽出して提供するサービスを開発した。

 同サービス第1弾として、ゴルフ専門出版社のゴルフダイジェスト社と協業して、ゴルファーの悩みや好みにあった最適な情報を提供する会員制サービス「Myゴルフダイジェスト」を立ち上げ、無料版の提供を開始した。

 「Myゴルフダイジェスト」は、DNPとゴルフダイジェスト社が協業を進め、ゴルファー1人ひとりに最適な情報をピックアップして提供する新たな会員制サービス。ゴルフダイジェスト社が発行する「週刊ゴルフダイジェスト」「月刊ゴルフダイジェスト」を中心とした豊富なコンテンツをウェブ記事化し、読み放題としている。

 利用者は会員登録時に、年齢・性別・身長・ゴルフ歴・プレイスタイルなどの情報を入力するほか、ゴルフに関する悩みを約100項目のなかから選択。それに従って悩みを診断し、その診断結果を基にマッチングエンジンが読者に最適な記事を抽出する。

 記事は、ゴルフをより楽しくプレーするため、「道具(ギア)」「うまくプレーする技術(テクニック)「どこで、誰と、いつラウンドするか(プレー)」の3種に分類したコンテンツを提供。会員は、ゴルフに関する自分の悩みや好みに合った情報だけを快適に閲覧することができるという。また、コンテンツの閲覧履歴に基づいて、最適なコンテンツを表示するレコメンド機能も搭載している。有料会員は、「週刊ゴルフダイジェスト」「月刊ゴルフダイジェスト」や同社が発行する一部書籍を電子版で読むことができる。

 まずは無料で利用できる体験版のサービスを開始し、コンテンツを拡張して4月に有料サービスを本格的に開始する予定とのこと。

 DNPはマイページ機能の開発とパーソナライズ対応の運用、ゴルフダイジェスト社はコンテンツおよびウェブサイトの制作をそれぞれ担当。提供する記事はDNPが独自開発したシステムにより、雑誌記事からウェブ記事に変換し配信される。

 今後は会員同士のコミュニケーション機能や動画コンテンツなど、サービス内容を拡張していく考え。