クリエイターが広告運用担当者と円滑に進めるためのコツは? リチカ・動画クリエイティブの責任者が語る

クリエイターが広告運用担当者と円滑に進めるためのコツは? リチカ・動画クリエイティブの責任者が語る
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 本連載のテーマは、「動画広告のクリエイティブ制作」。「動画広告のクリエイティブを依頼されるケースが増えてきたものの不安がある」、「以前制作したクリエイティブで効果がでなかった」といった動画広告のアレルギーを解消していきます。本連載をとおして、動画広告に関するモヤモヤを晴らしていただけると嬉しいです。最終回となる第5回のテーマは「これからのクリエイターに求められるもの」についてです。

 こんにちは。成果フォーカスの動画コミュニケーション開発ツール「リチカ クラウドスタジオ」の毛利です。これまで、全4回にわたって動画マーケティングを成功させるためのクリエイティブに関するお話をしてきました。連載の最終回となる今回は、動画クリエイティブに知見を持つメンバーへのインタビューをお送りしたいと思います。

 インタビューしたのは、株式会社リチカで再生回数10億以上の視聴データと向き合い、リチカ クラウドスタジオで2,000本以上の動画フォーマット開発に携わってきたクリエイティブ責任者の奥武洋さんです。動画クリエイティブを熱心に研究する奥さんに、最新の動画トレンドや現代のクリエイターに求められる役割、その心構えなどについて教えてもらいました。

静止画と動画の境界線が曖昧に 動画クリエイティブのトレンドとは

――まずは奥さんのご経歴と、現在の役割について教えてください。

学生時代はデザインやグラフィックについて学び、卒業後はエンタメやスポーツ関係のグラフィックデザインに長く携わっていました。その後フリーランスに転身したときにリチカの代表と出会い、そこからはウェブデザインやディレクションも行うようになりました。その後、会社が現在の動画の事業に集中していくこととなったタイミングで私も本格的に動画の勉強をスタートし、今に至ります。私も動画をバリバリと専門でやってきたわけではないのですが、動画施策を始めたての方と近い目線でお話しできればと思っています。

株式会社リチカ 奥 武洋さん
株式会社リチカ 奥 武洋さん

主にリチカのサービスにおける動画フォーマットの開発を行うクリエイティブセクションという部署で、その責任者をつとめています。フォーマットの制作を行うために、いま世の中に出ている動画広告のトレンド調査や、動画クリエイティブを型にわけて研究するなどの活動もしています。

――この数年で動画広告・動画クリエイティブのニーズが高まっていると言われますが、動画施策についてはどのように考えていますか?

もちろん取り組んだ方が良いかもしれませんね。ただ、そのやりかたには注意を払う必要があると考えています。動画は決して魔法のアイテムというわけではなく、活用するだけで必ずうまくいくとは言えないからです。

そこで私は、すべての施策を動画にシフトするのではなく、動画をひとつの手法として捉えることをオススメしています。というのも、これまで長く主流だった静止画のバナーですが、今後急に効果がなくなるかというとそうではありません。商材や広告が出る場所によっては、静止画でもきちんとコンバージョンを取れるものもあります。静止画と動画はそれぞれ相性が良い媒体や枠、商材があるので、その両方を使いわけられるのがベストです。

――最近は、どのようなものが動画クリエイティブのトレンドになっていますか?

動画クリエイティブを語るうえでポイントとなるのが、静止画と動画の境界線が曖昧になってきているということです。私たちが「動画バナー」と呼んでいるクリエイティブがあるのですが、これはレイアウトやデザインは静止画のようでありながらも、動的な部分が組み込まれているフォーマットです。次のバナーは、その一例です。

 

サムネイルだけを見ると、よくある静止画バナーに見えますが、左側が動画になっておりテキストが動いています。動きがあるので、SNSなどのタイムラインを見ている人がスクロールをした際に違和感を感じて指を止める効果が期待できます。

さらに動画は、世界観づくりが得意な形式でもあります。静止画部分では情報を端的に伝えつつ、動画ではユーザーの注意を引いて世界観を伝える。こういった、静止画と動画の良いところを両立できるのが動画バナーだと私は思っています。

これは、リチカが公式クリエイティブパートナーにしていただいているFacebookの方から伺ったのですが、動画と静止画がひとつのクリエイティブに集約されている動画広告で良い数値がでたというケースが多くあるそうです。これからの広告ではますます、静止画と動画の線引きが曖昧になってくるのではないかと予想されます。私たちクリエイターは、その両方のクリエイティブを自由に行き来しながら制作できるようになる必要があるのではないでしょうか。

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