アカツキ、モバイルゲームに特化したCarry1stに共同投資 アフリカでのエンタメ市場拡大に期待

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2021/06/17 05:00

 アカツキは、今後の急成長が見込まれるアフリカのモバイルゲーム市場において、現地の最有力モバイルゲーム・パブリッシャーであるCarry1stに対して、Riot Games(ライアットゲームズ)との共同投資を実行したことを発表した。

Tinotenda Mundangepfupfu氏(CTO)、Lucy Hoffman氏(COO)、Cordel Robbin-Coker氏(CEO)
Tinotenda Mundangepfupfu氏(CTO)、Lucy Hoffman氏(COO)、Cordel Robbin-Coker氏(CEO)

 アカツキでは、エンターテインメント×テクノロジー特化型ファンドとして2017年10月に「AET Fund」を設立。米国を中心にエンターテインメント領域のスタートアップを対象とし、投資活動を開始している。2018年6月にはインド市場での投資を開始し、インドのエンターテインメントおよびメディア領域を中心に合計18社に投資をしている。

 今回同社は、これまでのインド市場での投資ノウハウなどの実績を活かし、さらなる展開として今後の経済的発展が期待できるアフリカでのエンターテインメント市場を狙い、アフリカ市場においても投資活動を行うこととなった。

 人口が13億人、国民の平均年齢が19歳であるアフリカ市場では、モバイルゲーム市場が急速に成長している地域であり、今後はインターネット産業の急速な成長とともに、エンターテインメント、メディア分野での旺盛な需要が見込まれているという。

 投資先となるCarry1stは、アフリカで最有力のモバイルゲーム・パブリッシャー。2018年の創業以来、ゲームスタジオとして蓄積したゲーム開発のノウハウに加え、世界各国のゲームスタジオと連携し、アフリカでのローカライズ、流通、広告、課金などの仕組みを提供するゲームパブリッシャーとして地位を確立しつつある。

 今回、同社が共同投資したライアットゲームズは、世界最大規模のユーザーがプレイするゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』を提供するゲーム会社だという。

 アカツキは、インド市場およびアフリカ市場での投資の拡大を図りつつ、今後は新興国でのエンタメ市場でのIP事業の展開も視野に入れて、さらにグローバルで事業を進める計画とのこと。