博報堂SDGsプロジェクト、ユニバーサルデザインでウェブアクセシビリティを改善・改修するサービス開始

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2021/06/21 06:00

 博報堂のSDGsの視点からクライアント企業のビジネスイノベーションを支援する全社プロジェクト「博報堂SDGsプロジェクト」は、企業や自治体、教育機関のウェブサイトやアプリに対して、ユニバーサルデザイン視点でウェブアクセシビリティを改善・改修するサービスの提供を開始した。

 「ウェブアクセシビリティ」とは、視力が弱くなっている高齢者や障がい者など、年齢や身体的条件に関わらず、ウェブサイトやアプリで提供されている情報にアクセス・利用しやすいことを意味している。デジタル化が進む現代では、視覚障がい者の9割以上がインターネットを利用しており(総務省・平成24年「障がいのある方々のインターネット等の利用に関する調査研究」)、高齢者のインターネット利用も大きく広がっています(60代:90.5%、70代:74.2% /総務省・令和2年版情報通信白書)。一方で、音声読み上げアプリケーションを組み込んだ設計になっているなど、ウェブアクセシビリティに対応している企業サイトは、未だ全体の1割程度にとどまっている(ウェブアクセシビリティ基盤委員会・2019年2月「一般企業におけるウェブアクセシビリティ方針策定と試験結果表示の実態調査」)。

 コロナ禍でのECサイトやデジタルサービス利用の広がりを踏まえると、ウェブアクセシビリティに対する生活者のニーズは今後一層高まっていくと考えられる。

 博報堂SDGsプロジェクトは発足以来、企業の経営支援やマーケティング支援を行ってきたが、ウェブアクセシビリティの改善は、SDGsに取り組む企業が対応していくべき重要なテーマであると考える。

 そこで今回、ユニバーサルデザイン領域のリーティングカンパニーとして数多くの業務実績を持つミライロと、ウェブサイトのUX・UI開発を専門とするグループ会社の博報堂アイ・スタジオとともに、企業サイト・アプリのウェブアクセシビリティ改善・改修ソリューションをワンストップで提供する体制を構築した。

 ミライロが、障がいのある当事者視点を活かしたウェブアクセシビリティ診断を実施し、改善点を抽出。その結果に基づく実際のウェブサイト・アプリの改修を博報堂と博報堂アイ・スタジオが支援。また博報堂SDGsプロジェクトの知見を活かして、企業のSDGs課題全体を見据えたコンサルテーションも行う。

 あらゆる企業の支援が可能だが、特に、視覚障がいのある方や高齢者を含めた多くの生活者が日常利用する公的サービス提供企業への支援を想定しているという。

ソリューションの概要

 博報堂とミライロ、博報堂アイ・スタジオの専門性を組み合わせ、企業や自治体のニーズにあわせたウェブアクセシビリティの改善・改修ソリューションをワンストップで提供する。

 主に博報堂が企業向けの販売窓口と全体統括、ミライロがウェブアクセシビリティ診断と改善提案、博報堂アイ・スタジオがウェブサイト・アプリ改善コンサルテーション、UI設計、実装(改修)を担う。

主なプラン

 ニーズにあわせて実施可能な3つのプランを用意している。