CAが東京藝大 佐藤名誉教授とYouTubeにおける表現の「ルール」をテーマとしたふたつの研究会発足

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2021/10/11 06:00

 サイバーエージェントはインターネット広告事業において、東京藝術大学 佐藤雅彦名誉教授とともに、“YouTubeにおける表現の「ルール」の模索と構築” をテーマとした「広告」と「コンテンツ」に関する共同研究を開始することを発表した。

 近年、スマートフォンを始めとするデジタルデバイスの進化やメディアの多様化が進むなか、同社では、メディアごとに異なる広告のアルゴリズムを前提としたユーザーに受け入れられる広告表現の開発が重要であると考えのもと、2018年に佐藤雅彦教授を中心とした研究チームとともに「脳科学を活用した新しい表現手法の開発と研究」を行うなど、さまざまな取り組みを行ってきた。

 また成長著しいYouTube市場においては、2019年にバンパー広告など短尺の広告クリエイティブに特化したデジタルネイティブな動画制作プロダクション「6秒企画」を設立。2020年には、著名人のSNSプラットフォーム上での活躍をサポートすることを目的に、YouTubeチャンネルの開設から企画・運用・制作・広告販売のサポートまで幅広く行う専門組織「おもしろ企画センター」を設立している。

 このような背景のもと、今回同社では、佐藤雅彦教授を中心とした研究チームとともに“YouTubeにおける表現の「ルール」の模索と構築”をテーマとした「6秒広告研究会」と「YouTubeチャンネル研究会」のふたつの共同研究会を発足し、研究を開始した。

 同研究を主導する佐藤雅彦教授は、これまでにも優れた映像表現を生み出すためのさまざまな「ルール」を考案。「ルール」の活用は表現をある一定レベルにまで押し上げ、また、さらなる表現のジャンプを補助する‘踏み台’のような役割を果たしており、佐藤教授はその実践によって、これまでに日本中の人の記憶に残る数多くの「TVCM」や「テレビ番組」を生み出してきたという。

 同研究では、対象メディアを「YouTube広告」「YouTube動画」の2種類と定め、それぞれのメディアにおける表現の「ルール」を模索し、その体系化を目指すとのこと。

 また同研究によって確立した「ルール」は、賛同するクライアント企業とともに、実際にルールを活用したYouTube広告の制作・配信や新たなチャンネル開設・動画制作を行うことで、その効果測定および有用性の検証まで実施することを想定している。