アドビとMLBが次世代のファンエンゲージメントでパートナーシップ締結 パーソナライズされた体験を提供

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2021/11/30 20:00

 アドビは、アメリカで最も歴史あるプロスポーツリーグであるメジャーリーグベースボール(以下、MLB)との新たなパートナーシップの締結を発表した。これは、MLBでAdobe Experience Cloud、Adobe Creative CloudおよびAdobe Signを活用することで、ファンとのエンゲージメントを再構築し、米国でもっとも人気の高い娯楽を次世代のファンに継承することを目的としている。

 同提携により、MLBは数百万人ものファンに対してパーソナライズされ、かつシームレスな体験を提供できるように。ファンは、自宅や外出先、公園など、どこにいても、実際に球場で観戦しているかのように野球を楽しむことができる。MLBと所属クラブは、アドビの最新のツールを使用することで、契約やクリエイティブアセットの共有、ファンとの直接の交流におけるシームレスなコラボレーションが可能となる。

 ファン向けの新たな顧客体験としては、個人に合わせてパーソナライズされたプロモーションや通知が挙げられる。球場で観戦する場合は、座席までもっとも早くたどり着ける入口やルートの提示、VIP駐車場のプロモーション、フードやドリンクのクーポンなどがその人に合わせて表示される予定。

 また、応援しているチームの本拠地に住んでいないファンに対しても、好きなチームや選手が自分の住む地域に来たときにアラートを通知したり、MLB.TVの無料トライアルを提供することができるとのこと。

 MLBは、選手やベンダーとの契約など、個人の同意や承認、署名が必要な作業を完全にデジタル化することで、大幅な効率化を図ることが可能に。さらに、Adobe Signを含むAdobe Document Cloudを利用することで、膨大な量の紙を節約できる見込みとなっている。MLBとMLBネットワークは、すでにAdobe Creative Cloudを利用してテレビやオンラインのリッチコンテンツの制作と配信を行っているが、今後はマーケティングにAdobe Workfrontを新たに利用することで、コンテンツ制作を効率化したり、クリエイティブな作業をこれまで以上にシームレスに管理できるようになるという。