CoeFont、AI音声に喜怒哀楽の感情をまとわせる機能を一般ユーザー向けに提供開始

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2022/01/11 09:00

 株式会社CoeFontが提供するAI音声プラットフォーム「CoeFont」は、AI音声で喜怒哀楽の感情を表現できる機能を、一般ユーザーに向けて提供開始した。

 同社はAI音声サービスCoeFontにおいて、喜怒哀楽のこもったAI音声の作成機能を公開している。喜怒哀楽を入れやすいセリフを読み上げることで、それぞれの感情をまとわせたAI音声が作成可能となる。

 これまでは、同社キャラクター「アリアル」「ミリアル」「アベルー二」のみで、喜怒哀楽表現が可能なAI音声を提供していたが、今回一般ユーザーが収録した「CoeFont」にも、感情をまとわせることが可能となった。同機能アップデートにより、小説をはじめとするオーディオブックやゲーム音声などの感情表現が必要とされる商業利用のシーンにおいて、感情表現を行える高品質なAI音声を提供することが可能となる。

登録方法

 感情CoeFontは、「喜・怒・哀・楽」の感情を込めて規定のセリフ(300種類程度)を読み上げることで、4種類それぞれの録音が可能。

 CoeFontによるAIの感情表現機能は、次のとおり。

  • 文脈理解:前後の文脈を理解し、最適な音声表現が可能。
  • 感嘆:感心や感動した際に発せられる「へぇー」などのニュアンスの感情表現が可能。
  • !?:言葉の語気を強める「!」や疑問表現となる「?」の感情表現が可能。

 これらの表現が可能となることで、CoeFontユーザーが、感情表現を活用したテキスト読み上げをできるように。また、今まではニュースやビジネス書の読み上げなどのナレーション業務的なことしかできなかったが、感情実装が行われることで、ライトノベルやアニメ、ゲームのセリフなどへの活用が見込まれる。

 今後はこれまでのAI音声だけではなく、喜怒哀楽の感情を付与したCoeFontを提供することで、高品質なAI音声が集まるプラットフォームへの成長を加速していく。また、AI音声の商業利用シーンの拡大もあわせて展開することで、AI音声市場の拡大も目指す。