オトナル、ポッドキャスト番組間のリスナー増加を可視化する「Podcast Tracking」開始

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2022/01/13 06:00

 オトナルは、「ポッドキャスト」間のリスナー送客を定量的に可視化するトラッキングサービス「Podcast Tracking」の提供を開始した。企業の運営するブランデッドポッドキャストのリスナー増加施策を支援する。

 インターネットにおける音声配信手法のひとつであるポッドキャストは、Apple PodcastやAmazon Music、Google Podcasts、Spotifyなどの複数プラットフォームへ同時に音声配信を行えることが特徴。

 一方、ポッドキャストはその配信の仕組みである「RSSフィード」の技術的な性質上、配信者が得られるデータが限定的であり、たとえば外部のポッドキャストで紹介または告知されたことで自社のポッドキャストリスナーが増加していても、それを分析することが難しいという課題があった。

 今回オトナルが提供を開始するPodcast Trackingでは、外部の特定ポッドキャスト番組で紹介または告知された結果、自社のポッドキャストが聴かれたかどうかをトラッキングし、リスナーの流入・再生数の把握が可能。これにより、ポッドキャスト番組間のリスナー送客数を可視化し、企業がポッドキャストを運営する際のリスナー増加施策を支援する。

 同サービスを活用することで、特定のポッドキャスト番組を聴いたリスナーが、自社の番組を再生およびエピソードをダウンロードしたかどうかを計測することができる。

 これにより企業は、自社ポッドキャストのリスナーを増やすための導線施策を定量的に分析し、最適なリスナー増加施策の検討・改善が可能となる。

2種類のポッドキャスト広告手法でトラッキングを実施可能

 ポッドキャストにおける広告手法は、「事前挿入型広告(Edited-In/Baked-in Ads)」と、「インストリーム広告(Dynamic Ad Insertion)」のふたつに分類される。「Podcast Tracking」では、いずれの広告手法の場合もトラッキングを行うことができる。

事前挿入型広告(Edited-In/Baked-in Ads)

 収録時や音源編集時に音声エピソード内に、広告音源をミキシングしたり、語り手が広告を読み上げる紹介パートを設けたりする広告方法。20〜30秒の企業側で用意した音声CMをミキシングして挿入する方法と、番組の語り手であるホストが広告原稿を読み上げる「ホストリード」という方法がある。

 この広告挿入手法はラジオCMでも行われてきた手法であり、原則どのポッドキャスト番組でも行うことができる。

インストリーム広告(Dynamic Ad Insertion)

 ポッドキャスト音源に対して、アドサーバーから配信を行う広告挿入手法です。システムを通じて動的に音声広告挿入を行うため、配信する音声CMの種類を一定周期で差し替えたり、広告出稿費用が配信数に応じて課金される、ターゲティングを実施できたりするといった特徴がある。

 この広告手法は、配信の仕組みに対応した一部のラジオ局や新聞社のポッドキャストにて実施可能とのこと。