松竹、MRヘッドセットを装着し歌舞伎を鑑賞するコンテンツを開発 舞台演劇の拡張体験を実現

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2022/10/19 20:00

 松竹は、MRヘッドセットを装着し歌舞伎を鑑賞するコンテンツを開発し、大阪松竹座で行われる10月歌舞伎公演にて実証実験を開始したことを発表した。

MRコンテンツ内容

 体験者はMicrosoft社製のMRヘッドセット「Microsoft HoloLens 2」を装着し、歌舞伎舞台の光景に重ねて表示される登場人物紹介や歌舞伎の見どころなどの字幕や、追加される映像表現を視聴することができる。字幕は英語翻訳も行い、これまで歌舞伎に親しみの無かった外国人も含めて、幅広い来場者が楽しめる環境を提供する。また、聴覚に障碍がある来場者には、文字情報として提示することでバリアフリーなサービスとしても有効になると期待される。

イメージビジュアル
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 舞台演劇を代表とするライブエンタテイメントへのMRの導入は、現実世界ではできない表現をデジタルの力を用いて実現し、表現や演出の幅を広げるリアルとバーチャルが融合した次世代型エンタテインメント創造事業の一環。昨今のデジタル技術の加速度的な発達からも、近い将来には事業化が可能なサービスに成長することが期待されている。

 舞台上の物理的制約をMRで代替することで、いままで開催できなかった公演を実現。新しいユーザーとの接点を構築し、新しい収益機会を生み出す事業として継続的に取り組んでいく。