クリエイターの価値向上にすべてを懸ける OASIZが語る、縦型動画の今と共創のカギとは

クリエイターの価値向上にすべてを懸ける OASIZが語る、縦型動画の今と共創のカギとは
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2023/03/06 08:00

 TikTokを中心とした縦型動画に特化したクリエイティブ制作を行う株式会社OASIZ。学生時代からさまざまなTikTok公式アカウントの運用に携わってきた江藤優さんが、フリースタイルフットボーラーとしてTikTokフォロワー170万人を誇るRyuTricks(りゅートリックス)さんと共同創業した会社だ。そんなふたりに、会社を立ち上げた背景や、企業とクリエイターが共創する際のポイント、今後の展望などについて話を聞いた。

クリエイターの価値を上げるべく、クリエイターと起業したOASIZ

――まずはおふたりのご経歴からお伺いできますか?

江藤 高校3年間はニュージーランドに留学し、帰国後に大学でスポーツマネジメントを学びました。在学中にスポーツ新聞社やテレビ局で編集などを経験したのちに、TikTokを運営するByteDanceでインターンを始め、企業やインフルエンサーの新規開拓、クリエイターマネジメントなどに関わりました。その後フリーランスとして、インフルエンサー事務所のTikTokコンサルや、元プロ野球選手のYouTubeディレクター、千葉ロッテマリーンズのTikTok運用などを手がけるなかで、RyuTricksと出会い、2021年11月にOASIZを立ち上げました。

RyuTricks 僕は大学時代ずっと、サッカーのリフティング技を見せるパフォーマンス競技「フリースタイルフットボール」をしていたのですが、どうにかこのマイナー競技で生活していける方法はないかと考えを巡らせた結果、クリエイターになるしか道はないと思いました。それが、ちょうどTikTokが流行り始めた2018年ごろ。TikTokなら今からでもクリエイトしていけるんじゃないかと可能性を感じたんです。

@ryutricks フリースタイルフットボールという競技のカッコよさ、美しさを広めたい! #サッカー好き #リフティング #りゅートリックス ♬ Closer - The Chainsmokers,Halsey

そこから1〜2年は、ほんとうに寝食以外はSNSの勉強に費やすくらいの気持ちで学んでいました。そうするうちに、自分がインフルエンサーとして活動するほかに、インフルエンサーになりたい人やSNSを活用したい中小企業にノウハウを伝える仕事もするように。そんな中で江藤と出会い、一緒に会社を立ち上げることになりました。

――おふたりの出会いや、起業に至る経緯を教えてください。

江藤 RyuTricksとはじめて話したのは2021年の2月頃、Clubhouseがきっかけです。そのときのClubhouseのグループにはほかにもたくさんのクリエイターの方々が入ってきて、フォロワー数を合わせると2,000万人以上になりました。当時は今みたいにTikTokでコラボしたりつながったりする文化がなかったため、皆さんそのつながりに新鮮さを感じてくれて。こういうコミュニティを作ってみたいなと思ったのも、起業のひとつのきっかけになりました。

というのも、僕が本当にリスペクトできる存在がクリエイターなんです。クリエイターは表では輝かしい活動をしているけれど、裏では人知れず努力を重ねたり、ストレスを抱えたりしている。僕自身はクリエイターのようになれないけれど、支える人になりたいと思っていました。また当時のTikTok界隈は、企業などの案件があってもクリエイターの報酬が非常に少ないなど、クリエイターが搾取されている現実があった。そうした現状を変えていこうと思ったんです。

江藤優さん
株式会社OASIZ 代表取締役社長 江藤優さん

RyuTricksと起業したのも、僕がする事業にはクリエイターの存在が必要不可欠だと思ったからです。彼はクリエイターとしても人間としても大大大リスペクトしていますし、非常に頭も良い。アルゴリズムを理解するために彼自身の動画内でA/Bテストを繰り返した結果、TikTokでインターンをしていた僕の知識に自力で追いついたことも本当に衝撃で。僕にないものを持っているこの人と、一緒にやっていきたいと思いました。

RyuTricks 僕としては、彼がクリエイターをリスペクトしていることをとても感じましたし、人間としても人を裏切らない真っ直ぐな人だと思っています。そのため、一緒に立ち上げることとなったきっかけは、ただ「彼を助けたい」ということ。気づいたら徐々に巻き取られていったというか(笑)、熱意に引っ張り上げられたという感じです。

――そんなおふたりで立ち上げたOASIZの特徴や強み、これまでの成功事例などについて教えてください。

江藤 僕らは「これからの縦型動画業界を完全にハックしている異端児グループ」を自称しています。テレビやYouTubeのような横型で長尺の動画が一般的な中、縦型で短尺の動画にもっともなじんでいるのはZ世代と呼ばれる僕らです。そんな僕らの若い力を活かし、どんな案件でも狙い撃ちし、完全にバズっていける最強チーム。それが僕らの特徴であり強みです。

出典:プレスリリース
出典:OASIZ プレスリリース

あるスポーツ関連のアカウントでは、立ち上げ5ヵ月でそのジャンルの国内1位のフォロワー数となり、さらに11ヵ月後には企業アカウントのトップ20に入りました。現在手がけている照寿司さんのアカウントでは、1投稿めが870万回(2月20日現在)再生されています。手がけたものは基本的にバズらせることができていますが、なかでもこのふたつがとくに成功した事例です。

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