大規模なプロダクトデザイン組織
こんにちは。ビジネスカンパニー デザイン室 室長の横坂です。法人向けバックオフィスSaaSを展開する事業部「MFBC」では現在、経理や人事労務などの領域で約20のプロダクトを『マネーフォワード クラウド』というひとつのブランドとして提供しています。
カンパニーミッション「ビジネスを前へ。働く人をもっと前へ。」のもと、ユーザーにとことん寄り添い、業務効率化と質の向上を図るサービスの提供を目指しています。シングルブランドで約20ものプロダクトを抱えているケースは、国内でも珍しいのではないでしょうか。今回の記事では、複数のサービスを併用して利用するユーザーに対し、一貫した体験を提供するための取り組みと、プロダクトデザインチームならではの組織運営やマネジメント施策について紹介します。
ビジネスカンパニーのデザインチーム
MFBCでは基本的に、プロダクトそれぞれに専属のプロダクトデザイナーを配置しています。デザイナーは、PdM、エンジニア、ビジネスメンバーらと連携しながら、プロダクトロードマップ実現に向けて具体のデザインまで作りあげていきます。そのためデザイナーに求められるスキルは幅広く、構想段階からローンチ後まで、その都度必要なノウハウを取捨選択しながらプロダクトに伴走していくことが求められます。
一方、各プロダクト本部と横並びに位置するデザイン組織が「デザイン室」です。ここでは、MFBCの横断的なデザインチームとして『マネーフォワード クラウド』のブランド構築からマーケティング領域までサポートしています。
マネーフォワードの成長とともに全社のデザイン組織も拡大し、それにともないビジネスカンパニーのデザイン組織も大きくなりました。前述のとおり、『マネーフォワード クラウド』だけでもプロダクト数が20を超え、組織としても新たなフェーズを迎えたと実感しています。
そこで現在、とくに注力しているのがシングルブランド『マネーフォワードクラウド』として一貫した体験を提供する取り組みです。これを実現するための新たな試みとして、デザイン室内に「基盤デザイン部」を立ちあげました。その背景と組織としての役割を、基盤デザイン部のメンバーから紹介します。