InstagramとFacebook、10代の利用者へより厳しいメッセージ設定を導入

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2024/01/30 08:40

 Metaは、10代の利用者がInstagramとFacebook上でセンシティブな可能性のあるコンテンツを目にすることをさらに制限する新たな取り組みを発表した。また、夜にはInstagramを閉じることを促す新しいナッジも導入。さらに、10代の利用者を望まないやりとりから守るため、保護者が10代の子どものオンライン体験を導きやすくするための追加の取り組みを発表した。

10代利用者のプライベートメッセージ設定をより厳しく

 Instagram上の望まないやりとりから10代の利用者を守るため、19歳以上の大人が、彼らをフォローしていないティーンにメッセージを送信できないように制限。また、利用者が自分のことをフォローしていない相手にダイレクトメッセージ(DM)を送る際には、送信できるDMの種類と数を、テキストのみのメッセージ1件に限定している。

 10代の利用者を望まないやりとりから守るための追加の措置として、彼らがフォローしていない、あるいはつながっていない人からのDMを受け取る機能をデフォルトでオフに。これにはDMの送信元が10代の利用者である場合も含まれる。

 この新しい設定において10代の利用者は、彼らがすでにフォローしている、あるいはつながっている人からのみ、メッセージを受け取ったりグループチャットに追加されることが可能。ペアレンタルコントロールツールを利用している10代の利用者の場合、この設定を変更するためには保護者の承認が必要となる。

 この新しいデフォルト設定は16歳未満(特定の国では18歳未満)のすべての利用者に適用される。Instagramをすでに利用している場合、このような変更をおこなう旨の通知がフィードの上部に表示される。

 Messengerでも10代の利用者のデフォルト設定に関するこれらの変更をおこない、16歳未満(特定の国では18歳未満)の利用者は、Facebookの友達、もしくは電話帳などを通じてつながっている人からのみメッセージを受け取れるようになる。

 同社ではさらに、すでにつながっている人から送られてくるメッセージに関しても、本人が望まない、あるいは不適切な可能性がある画像を目にすることから10代の利用者を守るための機能や、そのような画像を送るのをやめさせるための機能を新たに導入することを計画している。これらは暗号化されたチャットでも機能するもので、詳細は今年後半に発表する予定。

10代の子どものオンライン体験を見守るための保護者へのサポート

 2022年3月(日本では同年6月)にInstagramのペアレンタルコントロールツールを導入して以来、保護者が10代の利用者のオンライン体験により関わることができるよう、継続して新機能を導入してきた。これには、保護者が利用時間の制限を設定したり休憩をスケジュールするほか、子どもが誰かをブロックしたときや、誰かを報告したことを通知してきたときに把握すること、さらに子どもが設定を変更したときにお知らせを受け取る機能などが含まれている。

 今後、ペアレンタルコントロールツールを利用している保護者は、16歳以下の子どもが安全やプライバシーの設定をデフォルトより厳しくない状態に変更しようとすると、単に変更を知らされるのではなく、そのリクエストを承認または却下するよう促す通知を受け取るようになる。たとえばペアレンタルコントロールツールを利用している10代の利用者が、自分のアカウントを非公開から公開に変更しようとしたり、不適切なコンテンツをコントロールする設定を「減らす」から「標準」に変えようとしたり、もしくはDMの設定を変更して、自分がすでにフォローしたり、つながっていない人からもメッセージを受け取れるようにしようとすると、それを承認または却下するよう保護者に通知が送られる。

 この新機能はMetaが提供するすべてのペアレンタルコントロールツールと同様、保護者と10代の子どもたちが一緒にオンライン生活と上手に付き合い、自分と家族にとって何が最善かを決める過程において、オフラインで会話をする際の助けになることを目的としている。