Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と株式会社」は、日常的にTikTokを利用する全国のZ世代(15〜27歳) 1,154人を対象に、TikTokの利用実態のほか、TikTok上での広告・プロモーションへの意識や好きなTikTokerなどに関する調査を実施した。
調査サマリー: Z世代のTikTok利用実態について
- 中高生の約半数がTikTokを「ほぼ毎日見ている」
- 1日の平均TikTok試聴時間は「2時間未満」が7割
- TikTokを開く理由は「暇つぶし」が圧倒的1位に
- 若年層はTikTokで情報収集が当たり前。高校生は「推し活」や「デートスポット」を検索
- Z世代は、InstagramよりもTikTokで見た広告に興味を引かれる
- TikTokなら、プロモーションでも購買に繋がるきっかけとなる
- 好きなTikTokerは「そば湯」「バヤシ」「なえなの」など
中高生の約半数がTikTokを「ほぼ毎日見ている」
本調査に先駆けて、まずは中学生〜社会人(15〜27歳)3,654人を対象に、TikTokの利用頻度を尋ねたところ、全体の約7割がTikTokの利用経験があるという結果に。
とくに中高生では約半数が「ほぼ毎日見ている」と回答し、若年層ほど利用頻度が高い傾向が見られた。さらに中高生に関しては、「ほぼ毎日見ている」アクティブ層と「利用したことはない」「月に数回程度」と回答する非アクティブ層に大きくに分かれ、二極化している様子もうかがえる。
1日の平均TikTok視聴時間は「1時間以上」が7割
Q2以降は、TikTokを利用していると回答した1,154人を対象に調査を行った。
まず、視聴時間に関する調査では、1日の試聴時間は「1時間以上」が7割を占める結果に。さらに、「3時間以上」と答えた人は全体の16.5%にものぼり、とくに社会人においては19.0%にも達した。
TikTokを開く理由は「暇つぶし」が圧倒的1位に
次に「どんなときにTikTokを開きますか?」という質問に関しては、全世代で「暇つぶし」が圧倒的に多い結果となった。
それ以降は「情報収集」「友人との交流」「自分の動画を投稿するため」という順序自体は全世代で共通しているものの、年齢が上がるにつれて自ら動画を投稿し、情報発信を行う割合が増える傾向が見られた。
若年層はTikTokで情報収集が当たり前 高校生は「推し活」や「デートスポット」を検索
続いて、ジャンル別にどのSNSで情報を収集することが多いかを尋ねたところ、ジャンルによってバラつきが見られ、調べたい情報によって複数のSNSを使い分けている様子がわかった。
特徴的なのは、TikTokはどのジャンルにおいても、平均的に高いスコアとなっていること。とくに「日用品」のジャンルでは、ショート動画でのわかりやすさという点が評価されてか、数あるSNSのなかでもトップに。
ちなみに世代別で見ると、どのジャンルにおいても若年層ほどTikTokで情報を収集する割合が多く、なかでも高校生は「推し活」や「デートスポット」に関しては、他世代と順位が逆転してTikTokが上位になるジャンルもあった。
Z世代は、InstagramよりもTikTokで見た広告に興味を引かれる
また、「どのメディアで見た広告に興味を引かれますか?」という質問に対しては、TikTok(32.8%)がすべての世代で1位に。とくに若年層ほど、TikTokで目にした広告に関心を持つ傾向があることがわかった。ちなみに「Instagramのストーリーズ」と答えた割合は、20%程度であった。
TikTokなら、プロモーションでも購買に繋がるきっかけとなる
上記により、TikTok広告が多くの人の関心を引きやすい傾向がわかったが、そのうえでプロモーション表示によって購入に影響があるかどうかを尋ねると、6割以上が「いいえ(購入に影響はない)」と回答した。
好きなTikTokerは「そば湯」「バヤシ」「なえなの」など
最後に、好きなTikTokerについて答えてもらうと、ほとんどの人が「特になし」という結果に。具体的に挙がったTikTokerに関しては回答がバラけましたが、全体でもっとも人気を集めたのは、「そば湯」「なえなの」で、それぞれ25人から名前が挙がった。続いて挙がったのが、「みなみ」「100円娯楽」「コムドット」。
年代別に見ると、高校生では「そば湯」、大学生では「バヤシ」、Z世代社会人では「なえなの」と、年代によって差が見られた。
調査概要
- 調査名:Z世代に聞いた!TikTokの利用実態調査
- 対象条件:全国のZ世代(15~27歳)男女
- 調査期間:2023年12月18~19日
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート
- 調査有効回答数:1,154名(高校生299人、大学生266人、Z世代社会人589人)