こんにちは!Cosmowayが組織するデジタルプロダクション「factory4」のUI/UXデザイナー新谷です。
現代のデジタル環境において、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインは、製品やサービスの成功を左右する重要な要素となっています。なかでも、ビジュアル要素の戦略的な活用は、ユーザーの理解を深め、製品の記憶を促進する上で非常に効果的です。本記事では、UIUXデザインにおけるビジュアル戦略の重要性と、その効果的な実践方法について解説していきます。
なぜビジュアルが重要なのか
1. 画像優位性効果
人間の脳は、テキストよりも画像情報を処理するのが得意です。これを「画像優位性効果」と言い、言葉よりも画像をより良く、そして長く記憶する傾向を指します。この効果は、1970年代にアラン・パイビオによって提唱された二重符号化理論(Dual Coding Theory)にもとづいており、この理論によると、視覚的情報と言語的情報は脳内で別々に処理され、両方の形式で情報が提示されると、記憶の定着が強化されるというものです。
複雑な概念を説明する際、テキストと視覚的要素を組み合わせることで、ユーザーの理解工場と記憶の定着を促進させます。インフォグラフィックスやデータビジュアライゼーションを活用し、大量の情報を直感的に理解できるようになります。
2. 情報の迅速な伝達
適切に選択されたビジュアルは、複雑な概念や情報を瞬時に伝達することができます。ユーザーは長文を読む前に、製品やサービスの本質を画像によって把握することができます。
3. 感情的な接続の創出
ビジュアルは、テキストよりも直接感情に訴えかけることができます。適切な画像やグラフィックを使用することで、ユーザーと製品との間に感情的な結びつきをつくりだし、ブランドへの親和性を高めることができます。イラストを活用したり、コラボレーションしたりしたプロダクトやサービスもその一例と言えます。たとえば世界で愛用されている外国語学習のアプリ「Duolingo」は、いつでもスマートフォンで勉強できて、「学び」に親しみやすさを表現したイラストをとても効果的に活用しています。ちなみに私も「Duolingo」で英語を学んでいます(笑)。
4. ユーザビリティの向上
アイコンや視覚的な手がかりは、ユーザーがインターフェースをナビゲートする際の助けとなります。ユーザーの学習曲線が緩やかになり、サービスの使いやすさが向上します。