ヘラルボニーとGoogle Pixel チーム(以下、Google Pixel)は、Google ハードウェア製品のデザイン哲学「エモーショナルデザイン」を体感できる一棟貸し施設「Google Pixel: Home of Design」を企画。Google Pixelが京都の町家を改装して生まれた空間で、ヘラルボニーの契約作家5名5作品のアートが彩る。感性に触れる新しい空間は、2024年12月29日(日)から2025年1月31日(金)までの期間限定・時間制で体感できる。
共創の背景
ヘラルボニーとGoogle Pixelは、「色の多様性」「社会の多様性」という共通の価値観から、Google Pixel のデザインチームが考える“エモーショナルデザイン”を通じて感情の多様性を体験できるライフスタイルの提案を目指し、今回の共創に至った。
今回の取り組みでは、ヘラルボニー契約作家が手掛けた5名5作品による独創的なアート作品とGoogleのハードウェア製品が調和する空間「Google Pixel: Home of Design」を企画。その空間で過ごすことで、感情の多様性を体験するとともに、Google Pixelを活用して身体データや感情の変化を計測する「社会実験」の側面も兼ね備えている。
さらに、すべての人が平等にアートや空間を楽しめるよう、ヘラルボニーが提供するアクセシビリティに関するリストをもとに、1人ひとりに寄り添うデザインを採用している。この取り組みを通じて、アクセシビリティを特別なものではなく、すべての人の日常に溶け込む社会の実現を目指している。
「Google Pixel: Home of Design」とは
Google Hardware のデザイン部門を率いる、Ivy Ross の “エモーショナル・デザイン”。「感情」の視点から人間とはなにか?を問い直す、AI 時代に求められるデザイン哲学。その思想は、Google Pixel をはじめとする Google のハードウェアデザインに反映されている。瞑想や哲学、さまざまなかたちでひとの「感情」を豊かにする文化をつくりあげてきた京都の地にたつ歴史ある町家が、エモーショナル・デザインを体感できる Home へと生まれ変わった。
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体験の特徴
デザイン哲学の体感
Google Pixel 9シリーズのカラーコンセプトをもとに、Ivy Ross氏が各部屋をデザイン。色彩、形、質感を通じて、視覚や触覚がもたらす感情の変化を体験できる。
アートと空間の融合
ヘラルボニーの契約作家5名が手掛けた作品が、伝統的な町家の空間に現代アートのエッセンスを加え、訪れる人々に新たな感情を引き出す空間を演出する。
五感での体験
一棟貸しの特別体験を通じ、じっくりと「エモーショナル・デザイン」の世界に浸れる特別な機会を用意した。12月29日から1月31日まで、事前予約をいただいた人に1時間程の町屋での特別体験をご案内する。
感性を解き放つ、5つの空間
ダイニングルーム:味覚【感情を歓待する】
感情の旅のはじまり。
感情たちは、華やかに彩られた
ダイニングに座り、歓待される。
Google Pixel 9 シリーズのキーカラー「Peony」(芍薬)「Rose QuartzQuarts」(紅石英)が彩るダイニングルーム。色によってもたらされる「Confident」「Delightful」といった感情にまつわる味覚体験を楽しめる。「Peony」「Rose QuartzQuarts」カラーに彩られた、京都の和菓子屋「菓子屋のな」の生菓子や、国内外の主に知的障害のある作家とともに新たな文化の創造を目指すヘラルボニーの契約作家 SATO氏のアート作品などが、味覚による感情の変化を呼び起こす。
リビングルーム:触覚【感情にふれる/かわる】
陶器の肌触りを感じながら。
時間とともに、光とともに
変化する色合いと感情を確かめる。
Google Pixel 9 シリーズのキーカラー「Porcelain」(磁器)が彩るリビングルーム。「Porcelain」カラーのコンセプトに合わせたヘラルボニーの契約作家 片寄大介氏の作品や、自然の石や陶器の質感や色などの視覚体験によってもたらされる感情の変化を楽しめる。
書斎:視覚【感情を描き出す】
自然のオブジェ、画材、絵画、
そして書籍から刺激を受けながら
みずからの感情をかたちにしてみる。
Google Pixel 9 シリーズのキーカラー「Obsidian」(黒曜石)をコンセプトにしたライブラリー。「Obsidian」カラーに合わせたヘラルボニーの契約作家 佐々木早苗氏の作品や、Google Pixel 9 シリーズの「Obsidian」カラーインスピレーションとなった石などを触りながら、触覚を通した感情の変化をありのままに書き起こしてみてほしいとのこと。
和室:聴覚【感情との対話】
ひとの感情を解釈したAIが生成した
音楽とことばに触発され、
再びひとの感情が変化していく。
Google Pixel 9 シリーズのキーカラー「Hazel」(ヘーゼル)をコンセプトにした瞑想的な空間。Ivy Ross が提案する「Hazel」カラーがもたらす感情を表す 6 つのキーワード——「grounded」「peaceful」「rest」「soothing」「hushed」「content」——をもとに、AI が詩を生成sる。これらの詩は、会期中、繰り返しリアルタイムで生成され、コンピュータによる朗読として渋谷慶一郎氏の音楽に溶け込むように現れ、そして消えていく。
この空間では、二度と同じ瞬間が訪れない、永遠に変化し続ける渋谷氏のサウンドインスタレーション作品『Abstract Music』に、AI を駆使するアーティスト岸裕真氏が手がけた無限に詩を生成するプログラムを組み込み、「Hazel」に合わせた特別仕様に仕上げている。さらに、音響環境に合わせて作られた「肌で聴く音楽」をテーマにした香り (La Nuit parfum と和泉侃氏が制作) が空間を包み込む。また「Hazel」カラーをイメージしたヘラルボニーの契約作家、Kayano Tanita氏の作品も展示されており、瞑想的かつ五感を刺激する体験を楽しむことができる。
寝室:嗅覚【新たなる感情の目覚め】
眠り、そして目覚める。
感情に呼応する香りの中で目覚め、
新しい自分の感情に出会う。
Google Pixel 9 シリーズのキーカラー「Wintergreen」(冬緑樹)をコンセプトにした寝室。「Wintergreen」カラーに合わせたヘラルボニーの契約作家 小林泰寛氏の作品や、「Wintergreen」カラーがもたらす感情のキーワード「fresh」に合わせた展示物によって変化する感情にあわせた特別な香りが体験できる。