サイバーエージェントの研究開発組織「AI Lab」および、大阪大学大学院基礎工学研究科の先端知能システム(サイバーエージェント)共同研究講座は、PRENOが提供する「生成AI免税対応自動販売機」の利用促進に向け、PRENOと共同研究を実施する。
「生成AI免税対応自動販売機」は、多言語に対応可能なアバターが接客を行い、消費税免税を無人で行える免税販売機能を搭載した生成AI免税対応自動販売機。1月下旬から京都の二条城に設置する。
概要
「AI Lab」では、2017年から大阪大学大学院基礎工学研究科システム科学知能システム構成論知能ロボット学(石黒研究室)とともに「接客サービスの拡充」を目指し研究開発を進めており、直近では大規模言語モデルをベースとした対話エージェント開発に注力している。
今回設置する「生成AI免税対応自動販売機」では、免税を受けるために利用者はスキャナでパスポート読み取りや顔認証をする必要があり、その手続きを対話エージェントが音声でサポートすることでスムーズな購買体験を実現する。
AI Labは、ユーザーの発話内容から言語内容を特定し、サイネージのタッチイベントを受け取ると次の手続きを説明するなど、さまざまな顧客の事情を察して理解し適切な手続きに乗せる「エスコートする技術」を提供する。
設置期間中、多言語対応可能な2D接客エージェントの運用とセルフサービス機に対するユーザーの反応を調査し、接客エージェントのデザインを模索するなど、今後必要とされる技術の推定に向け実証を行う。
生成AI免税対応自動販売機の特徴
多言語対応アバターで観光客をサポート
自販機内のモニター上でアバターが多言語で観光客と対話しながら案内。24時間365日稼働可能で、観光地での深刻な人手不足の解消にもつながる。
面倒な免税業務を自販機で解決
顔認証による本人確認とパスポートによる免税資格確認を自動でおこなうなど、免税対応に必要な手続きをすべて無人で完結。店舗でのインバウンド対応による負担を軽減し、訪日観光客の購入体験を向上させる。
地域経済の活性化に寄与
今回の自販機は京都の観光地のなかでも代表的な二条城に設置され、京都の伝統工芸品など、地場産業を応援する商品を販売。PRENOの大型モニターと縦型広告を表示できる特性と、その土地やアイテムに合わせたオリジナリティ溢れる自動販売機により、地域経済を活性化する。
今後
「AI Lab」と大阪大学大学院は、今回の実証結果をもとに対話エージェントの技術をさらに発展させ、社会実装に向けた研究を継続していく。