ビービットは、企業の顧客体験志向な組織づくりを支援するチーム「UX/CX組織強化ラボ」を設立したことを発表。2000年創業からUX領域に特化してビジネス展開し、『アフターデジタル』シリーズをはじめとするUX/CX関連書籍に方法論として昇華してきた知見・経験を全面的に投入することで、企業におけるUX/CXケイパビリティの強化をさらに促進させていく。
設立に至る時代背景
DXがブームとされた時期が過ぎ、多くの大企業はデジタルに関わるケイパビリティを内製化する動きを進めている。この流れを受け、DXに欠かせない「顧客体験づくり」、いわゆるUX(User Experience)やCX(Customer Experience)に関わる組織や人材を自社で抱える企業が増えており、より良い体験づくりをビジネスにつなげて成果を上げられるかどうかが、企業競争力を左右する大きな課題となっている。
しかし、同時に以下のような問題が起きている。
- 「UX、CX、UI」といった言葉の意味や使いかたが、会社全体で統一されておらず、目指す姿の認識が揃わない
- これまでにない組織や専門性であるため、人材要件やスキル、業務プロセスがうまく設計できない
- 組織を立ち上げても顧客体験の重要性が社内に浸透せず、成果もなかなか出ていない
- デジタルプロダクト開発やグロース活動を実践しているが、真にアジャイルな活動ができていない
ビービットは2000年の創業時からこれまでUX領域にフォーカスし、日本に限らず台北、上海、シンガポール・マレーシアに拠点展開しながら、国内外のUX/CXを研究・探求し、コンサルティングや自社SaaS開発を通じて実践をしてきました。『アフターデジタル』シリーズをはじめ、これまでUX/CXに関わる書籍を10冊以上出版しており、また資格試験「UX検定基礎」を運営する一般社団法人UXインテリジェンス協会の共同立上げを行ってきた。
こうして蓄積され、更新され続けた約25年に渡る知見を集約して、UX/CXの組織化やケイパビリティ獲得を実現したい企業の支援に特化したチーム、「UX/CX組織強化ラボ」を発足した。
UX/CX組織強化ラボができること
UX/CXは経営・戦略構想から新規事業づくり、体験改善による売上や利用者向上などの成果創出まで、幅広く登場する概念。レイヤーやテーマによって考えるべきことや使用する方法論は大きく異なる。「UX/CX組織強化ラボ」では、これまでビービットが蓄積してきた知見を、世の中のトレンドや各社の状況に合わせ、さまざまなレイヤーに対する支援を行う。以下のようなニーズ、状況に対して、カスタマイズした「組織強化⽀援ソリューション」を提供する。
組織横断型の部署向け支援
主な課題
- UX/CXの重要性を経営層や全社で共有したい
- 部門や接点を横断して全社のシナジーを生む体験を設計したい
- 新たな組織や体験設計に関わる指標を策定したい
提供サービス例
- 顧客視点を重視したワークショップやレクチャー
- 部門横断型の顧客ジャーニー設計支援
- UX/CXを基軸とした組織設計
新規事業関連の部署向け支援
主な課題
- UXとビジネスを両立させたビジネスプランを作成したい
- 新技術を活用したサービスを開発したい
- アジャイル開発でUX/CXを実現したい
提供サービス例
- ロイヤル化フレームワークのレクチャー・実践
- クイックデザインスタディ、コンセプトワーク併走OJT
- CX重視のアジャイル開発サポート
デジタルプロダクトや顧客接点に関わる部署向け支援
主な課題
- 中期的な構想・企画を担うメンバーの育成
- 現場のUX具現化能力を強化
- 業務プロセスの整備とチーム育成を進めたい
提供サービス例
- UX-PMOによる企画構想現場業務の統合併走支援
- UXグロースOpsによるデータドリブンなUX改善
- UXプロセスの基礎レクチャー