KDDIと三菱自動車工業(以下、三菱自動車)は、三菱自動車のコネクティッドサービス向けのスマートフォンアプリ「Mitsubishi Motors」(以下 本アプリ)を共同で開発し、提供開始した。
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三菱自動車は2021年からクロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEVを皮切りに、軽自動車タイプの電気自動車「eKクロスEV」および1トンピックアップトラック「トライトン」のMITSUBISHI CONNECT搭載車両を購入したユーザー向けに、コネクティッドサービス用のスマートフォンアプリ「My MITSUBISHI CONNECT」を通して、車内のエアコンや電動車両の駆動用バッテリーの充電におけるリモート操作機能、セキュリティアラーム通知機能などを提供している。
一方、海外では「My MITSUBISHI CONNECT」とは別に、各国現地法人がディーラー検索や購入サポートなど、各国固有の機能・サービスに関するアプリを独自で開発・運用しており、ひとつの国で複数のアプリが併存する状況となっていた。
このように、海外のユーザーは各国ごとに利用したいサービスのアプリをインストールする必要があることで利便性に課題があったことから、KDDIは三菱自動車がこれまで国内で提供してきた「My MITSUBISHI CONNECT」のUI/UXを刷新し、さらに新たに提供する本アプリ内で、各国のニーズに応じたローカル機能を利用できるミニアプリの提供を可能とした。
今後ミニアプリが加わることで、本アプリさえあれば車の購入サポートから新たなモビリティサービスまで、さまざまな機能が使えるようになる。本アプリは日本での導入後、欧州、北米などで順次提供する予定。コンテンツ管理や多言語対応、各国システムとのデータ連携により、車種・機能の追加や海外展開に迅速かつ効率的に対応可能となる。
KDDIは、2024年5月からユーザーの事業成長・社会課題解決へ貢献するため、AI時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を始動した。WAKONX Mobilityにおいては、コネクティッドカー向けの高品質かつ安定した通信をグローバルに維持することや、そこから収集されたデータをもとに高付加価値なモビリティサービスを提供することを推進している。KDDIは今後もWAKONX Mobilityを通じ、安心で便利な移動・乗車体験の実現やグローバル展開に貢献していく。
今後も両社は、モビリティの進化と乗車体験のさらなる向上に取り組み、グローバル展開を進めていく。
開発内容
- UI/UX の刷新にあたりスーパーアプリのフレームワークを活用することで、ひとつのアプリを通じてコネクティッドサービスから各国独自のサービスまで一貫したユーザー体験を実現した。
- アプリ開発パートナーであるStation Digital Media, INC. と連携し、システム間データ連携や多言語/コンテンツ管理などをシステムに組み込むことで、UI/UXをグローバルで統一しながらも、今後の車種追加・海外展開の際に迅速かつ効率的に対応することが可能。
- スマートフォンだけでなく、スマートウォッチでも利用可能とした。
本アプリについて
「My MITSUBISHI CONNECT」の以下機能とミニアプリを提供する。
「快適」機能
エアコンや充電のリモート操作により、時間と場所を選ばずに車のコントロールを可能とする。
「安心」機能
ドアの不正解錠を通知するセキュリティアラーム通知や、事前に設定した時間・エリア・スピードを超えた運転があった場合に通知することで、家族の運転をサポートするドライブ見守り通知でドライバーをサポートする。
「つながる」機能
ライト点灯などの車両状態や駐車位置、走行距離や走行時間などのドライブ履歴の確認を可能とする。
注:現在利用中の機能に変更はない。