BABEL LABELが韓国カカオエンターテインメントとパートナーシップ締結 日韓連携で共同プロジェクトを開始

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2025/02/27 11:00

 サイバーエージェントの連結子会社であるBABEL LABELは、韓国の総合エンターテインメント企業であるカカオエンターテインメントとパートナーシップを締結し、日韓の連携によるヒット映像作品の創出を目的とした共同プロジェクトを開始した。

 BABEL LABELは、ドラマや映画において数々の話題作を生み出し、2024年、アジア全域で観客動員数280万人、興行収入26億円を突破するヒットを記録した日台合作映画『青春 18×2 君へと続く道』や、第48回日本アカデミー賞最多12部門13の優秀賞を受賞した映画『正体』を手掛けた監督の藤井道人氏をはじめとしたクリエイターが所属するコンテンツスタジオ。近年では、映像制作のみならず企画から宣伝までを一気通貫で行うコンテンツスタジオとして、脚本家集団「Writers' room」を設置。また、本パートナーシップに先駆けて締結したNetflixとの2023年から5年にわたる戦略的パートナーシップなど、映画やドラマといった映像作品によるIPビジネスの確立および映像作品の世界輸出に向けた取り組みを強化している。

 今回パートナーシップを締結したカカオエンターテインメントは、韓国を代表する総合エンターテインメント企業。同社のメディア部門ではカンヌ国際映画祭の招待作である『ベイビー・ブローカー』、『ハント』をはじめ、グローバル全域で人気を得た『ナルコの神』、『ヴィンチェンツォ』、『社内お見合い』、『無人島のディーバ』など、さまざまな映画やドラマを制作すると同時に、俳優パク・ソジュン氏、ヒョンビン氏をはじめとする韓国のトップ俳優たちが所属する芸能事務所を傘下に置き、複合的な事業を展開している。また、韓国を代表する音楽ストリーミングサービス「MelOn」の運営と、人気K-popアーティストが所属する音楽レーベルを傘下に置くミュージック部門、「カカオページ」、「カカオウェブトゥーン」などのウェブ小説プラットフォームを提供するストーリー事業部門を展開するほか、カカオグループ内の系列会社であるカカオピッコマが運営するウェブトゥーン・ウェブ小説プラットフォームの「ピッコマ」とも緊密な協力を続けている。

 今回BABEL LABELは、韓国発エンターテインメントとして多数のウェルメイド作品を生み出しグローバルスタジオとして大きな存在感を示しているカカオエンターテインメントとパートナーシップを締結し、ヒット作創出のための共同プロジェクトを開始した。最初の試みとして、BABEL LABEL所属 藤井道人氏による監督作品での協業が予定されており、監督の藤井道人氏が韓国企業との合作プロジェクトを進めるのはカカオエンターテインメントが初めてとなる。

 両社は今後、カカオエンターテインメントが保有するストーリーIPの実写化、両社の撮影制作連携、また共同でのIP創出など、多角的な協業の形を探っていく。