ヤマハは、アートとテクノロジーを掛け合わせ、実験的なプロジェクトを手掛けるクリエイティブ集団のコネル(以下、Konel)と自然現象が生み出す「音」によって創造性を高める共創型プロジェクト「sound biotope(サウンドビオトープ)」を開始する。
その第1弾の取り組みとして、丸善ジュンク堂書店が4月9日(水)から東京都港区虎ノ門ヒルズにオープンする知的興奮と創造性にフォーカスを当てた新業態の書店magmabooks内のmagma loungeに、心地よいゆらぎのある音に包まれ、自然と思考と心が解きほぐされる空間を創り上げた。

「sound biotope-magma edition-」の概要
「sound biotope」の第1弾である magma edition は、日本庭園の技法である水琴窟の原理を用い、滴り落ちる水音が豊かな響きとなって空間全体を満たします。水によって生み出された音の響きに身体が包み込まれるような体験によって、思考が解き放たれ、内なる創造性を引き出す感覚に誘う。
同社研究開発部門は、常に新しい知見を取り入れ、さまざまな視点から保有技術の新たな価値を追求し続けている。今回、Konelからの「創造性を高める緩和空間の提供」というテーマに対し、同社の音・空間音響といったさまざまな研究を通して培った専門的な知見・技術を応用し、magmabooks3階の集中から解き放たれるゾーン<CALM>内に、「sound biotope-magma edition-」という新たな音体験を創り上げた。
Konelと同社は、この共創プロジェクトを皮切りに、視覚情報の溢れる日常から聴覚にフォーカスし、人の持つ創造性を高める空間や聴覚を開き、こころが揺さぶられるような体験の提供を目指していく。

ヤマハの研究開発統括部について
同社は、首都圏での研究開発の拠点整備を進め、先進性が高い領域や社会との共創が期待される領域における研究開発への取り組みを開始するために、2024年6月、「横浜シンフォステージ」内にR&D拠点を、同年11月にはアーティストや異業種との協業など挑戦的な取り組みを展開するために「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」に研究開発のサテライト施設を新設した。この二つの拠点と、本社の研究開発部門が連携することで、今後も新たな音楽のトレンド創出や楽器に関するイノベーションの推進を進めていく。
コネルについて
日本を拠点とする越境型クリエイター集団。「良いシンギュラリティ」をテーマに、未来の訪れをはやめる実験的なプロジェクトを得意とする。ひとつのの企業や自治体・大学・官庁では突破しきれない課題が山積する中、アートとテクノロジーを掛け合わせ、オープンイノベーションによって新たな可能性に向き合う。
主な共創活動に、人工筋肉を発展させた「無目的室 Morph inn」、スリープサウンドレーベル「ZZZN」、脳波買取センター「BWTC」、気象データからフードプリントする「サイバー和菓子」、下北沢を更新する街開発「ミカン下北」などがある。分社化した自社メディア「知財図鑑」と連携し、1000を超える特許から豊かな未来事業のプランニングを続けている。