「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」はブランドロゴをリニューアルする。新しいロゴには「旅で世界の人々を結んでいく」想いを込めて、絞り染めを図案化した家紋「目結紋(めゆいもん)」を採用した。

ブランドロゴリニューアルの背景
1914年に長野県・軽井沢に開業した星野温泉旅館を源流として、現在国内6施設、海外2施設を展開する「星のや」。日本発のグローバルホテルブランドとして、海外の人々がブランドロゴに抱くイメージ調査を実施した。「以下のロゴをご覧になり、ロゴから連想される国名に最も当てはまるものをそれぞれお答えください。」という設問に対して、ローマ字の「HOSHINOYA」は約80%が日本的と回答した。一方で、従来のシンボルマークである月星紋(つきほしもん)は、日本以外では、中東の印象を持つ人がもっとも多く、次いで中国・インドと、3地域の印象が回答のおおよそ半数となり、日本以外の国の印象も多く持たれていることがわかった。本調査結果を踏まえ、日本のホテルオペレーターとしてさらなる進化を続けるために、ブランドロゴをリニューアルした。

調査概要
- 調査日:2021年6月
- 調査対象:20歳以上のアメリカ人・イギリス人・フランス人・オーストラリア人
- 調査手法:選択式・オープンアンサー形式のウェブアンケート調査
- サンプル数:600名(該当設問への回答者は479名)
- 調査会社:ネオマーケティング
新しいブランドロゴのコンセプト

日本にはさまざまな歴史や物語が込められた家紋が3万もあると言われ、家紋は日本的なデザインを象徴するもののひとつと言える。そのなかから、新しいシンボルマークには、鹿の子絞りに代表される絞り染めを表す「目結紋」を採用した。絞り染めは布を糸で結び、白い染め抜きである「目」を模様として浮き立たせる染物技法。目が結ぶように連なっていることから目結紋と呼ばれている。
繊細な季節感と土地ごとに多様な文化を持つ日本。同社は、日本のホテルブランドとして、その地の風土、歴史、文化をおもてなしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を提案している。そして、訪れた人がそこに暮らす人々やスタッフとふれあい、その土地の魅力を深く知ることができる旅を通して、世界の人々を結んでいきたいという想いを持っている。結ぶというイメージが私たちの想いを表現するのにふさわしいと考え、目結紋をロゴデザインに取り入れた。
星のやは、2025年にブランド創設20周年を迎えた。今後も国内外に向けて、旅で世界の人々を結んでいくような旅を発信し続けていく。