Monotype、JR西日本が提供する決済サービス Wesmo! オリジナルフォント「WESTERX Sans」を開発

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2025/05/29 13:00

 米国Monotype Imaging Inc.の日本法人Monotypeは、西日本旅客鉄道が提供する決済サービス「Wesmo!」のオリジナルフォントを開発した。

Wesmo!について

 Wesmo!(ウェスモ)は、西日本旅客鉄道(以下JR西日本)が提供する新たな決済サービス。動くことを価値にする——「Moving is Value.」をブランドコンセプトに掲げ、サービスを開始した。

WESTERX Sansについて

 欧文書体WESTERX Sans(ウェスターエックス・サンズ)は、Wesmo!のロゴタイプ、アプリ、広告などで幅広く使用するために開発された。

 デザインはMonotypeのクリエイティブ・タイプディレクター 小林章氏が担当。JR西日本 WESTER-X事業部、Wesmo!のサービスブランディングを手がけるセイタロウデザインの山崎晴太郎氏とともに、ブランドの声となる書体を制作した。

 制作にあたっては、ブランドコンセプト「Moving is Value.」に加え、「豊かさ」「敷居の低さ」「ユーモア」といったキーワードをもとに、複数の方向性から検討。あらゆるシーンで使用できる視認性や可読性を担保しながらも、動きとキャラクター性を大事にした、親しみやすい書体が完成した。

書体の特徴

 WESTERX Sansは、ブランドのパーソナリティーを伝える多様な表情を備えた欧文書体。

 最大の特徴は、外側にふくらみをもたせた丸みのあるフォルム。鋭角で硬い印象を与えがちな「M」や「W」も曲線で構成することで、柔らかく親しみやすい印象に仕上げた。また、ストロークの端にわずかな角度を加えることで、カジュアルさや躍動感を演出している。見出しでの使用を想定し、小文字は大きめに設計。大文字と組み合わせた際の凹凸を抑え、視覚的なまとまりを高めている。

 決済サービスにおいて重要となる数字は、アルファベットとの調和を図りつつ、明快で安心感のあるデザインに。アプリを立ち上げるたびに、信頼性と親しみやすさが伝わることを目指している。

 さらに、Wesmo!のロゴタイプに使用されている「e」を大文字のバリエーションとして収録。微笑んでいるような表情を感じさせる、手書きの自然なストロークを採用した。

今後の展開

 WESTERX Sansは、2025年5月にリリースされたWesmo!のUI/UX、広告をはじめとしたブランドコミュニケーションで使用されている。

 今後は、JR西日本が取り組む24時間365日、ユーザーとつながり、段違いに便利でおトクで楽しい体験の提供をめざし、WESTERサービス全体への展開も視野に入れ、さらなる活用が期待されている。