電通は、CARTAZERO(以下「CARTA ZERO」)と共同で、地上波テレビ広告のリアルタイムな入札買付および運用を可能にするサービスの提供を2025年8月中旬より開始する。

同サービスは、日本テレビ放送網(以下「日本テレビ」)が開発した、テレビ広告をデジタル広告のように柔軟に運用できる日本テレビのアドプラットフォーム「Ad Reach MAX(アドリーチマックス)プラットフォーム(以下「AdRMプラットフォーム」)」が提供するプロダクト「AdRM Exchange」を通じて、同社の地上波広告在庫を取り扱うもの。
今回の連携により「年齢や性別などの属性含有率」「サイト来訪などのユーザー行動特性」「リーチ拡大が可能な番組/時間帯の指定」など多角的かつ柔軟な入札買付を実現するとともに、同サービスの構築、地上波テレビ広告のプランニング、DSP/SSPを通じた地上波テレビ広告の運用およびレポートをおこなう。
また、国内電通グループが保有する独自ソリューションとAdRM Exchangeを連携させることで、テレビ広告出稿の高度な効果検証を可能にし、より効率的なテレビ広告のプランニングと運用を実現する。
「AdRM Exchange」と国内電通グループ 独自ソリューションの連携
- People Driven Marketing/People Driven DMP:広告接触後のサイト来訪などを可視化。高効果の見込まれる広告枠の分析と判定。
- STADIA360:テレビ視聴とKPIの因果関係を検証。視聴者の行動喚起が見込まれる広告枠の分析と判定。
- 「SHAREST」:AIによる視聴率やリーチ予測で最適枠の分析と判定。

さらに、「AdRM Exchange」と各DSP/SSPパートナーを、CARTA ZEROが開発した中間サーバ「MediaLinker powered by dentsu Japan」で接続することで、デジタル動画広告の標準規格である「VAST」(Video Ad Serving Template)に変換し、放送局と各パートナーとの接続コスト低減を実現。将来的には、中間サーバを活用したテレビとデジタルの共通プランニングを可能にすることで、クライアントへの幅広い選択肢の提供を目指すとしている。
