電通グループ、独自データと生成AIを活用した広告メッセージ提案ツールを運用開始

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2025/08/28 09:00

 電通は電通デジタルと共同で、独自の生活者意識調査データを活用した生成AIツールを開発し、国内電通グループ各社で運用を開始した。同ツールは、商品・ブランドごとに最適なマーケティングターゲットの探索を短時間でおこない、選定されたターゲットに向けた広告メッセージのコンセプト案を複数出力する機能を持つ。

 従来、プランナーが数時間かけていたデータ分析とメッセージ案作成を、同ツールは活用すれば数分で実施可能。さらに、戦略プランナーの知見を取り入れて完成度を高めたメッセージコンセプトを、すでに運用をしているAIコピーライター「AICO2」と連携させることで、各ターゲット向けの広告コピー生成まで一貫して対応する。

 必要な分析には、電通独自の「COSMOS DATA(コスモス データ)」に蓄積された137商品カテゴリ・4,915銘柄のパネルデータが活用されている。これにより、広告戦略の最重要工程であるターゲット設定と魅力分析の精度とスピード向上が期待される。両社は今後も同ツールの活用を強化し、ブランディング領域における高品質な広告制作を実現。広告制作や事業成長へ貢献するとしている。

ツール分析画面
ツール分析画面