大手広告主のクリエイティブ制作 3年後には生成AI主導が半数超と予測/サイバーエージェント調査

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2025/09/05 05:00

 サイバーエージェントは、インターネット広告事業において、デジタルインファクトと共同で、大手広告主企業のクリエイティブ制作における生成AI利用実態調査の結果を発表した。

 主な調査結果は次のとおり。

企業担当者の約7割が企業のクリエイティブ制作物が「増えた」と回答

 調査によると、企業担当者の約7割(69.0%)が近年クリエイティブ制作物が増加したと回答。特に広告用動画では全体の86%が増加を実感しており、他にもインナーバナーや広告バナー、SNS投稿用クリエイティブの増加率も高い傾向にある。今後3年間についても、約6割(59.0%)が制作物はさらに増えると予測する結果となった。

生成AI活⽤率は54% アイデア出し、コピーやテキストの自動生成などの活用が多い傾向

 企業のクリエイティブ制作における生成AIの活用率は54%で、主に構成・コピー案・ペルソナ設計などの「アイデア出し」(84.4%)、「コピーやテキストの自動生成」(68.8%)、「画像・イラストの生成」(51.6%)といった用途で活用されている。

 なお、現時点で生成AIを活用していない企業担当者のうち、約8割(78.3%)が今後の活用意志を示している。

3年後の企業のクリエイティブ制作 3年後には生成AI主導が半数超と予測

 3年後のクリエイティブ制作でのAI活用レベルについてたずねたところ、バナー広告・インバナーなどのデジタル上の静止画(50.0%)、またSNS投稿動画や動画広告(58.0%)において、半数以上が「人」より「AI」が主導するレベルになると予想。DM・カタログ・チラシなどの紙媒体においても、49.0%がAI主体になると見込んでいる。

調査概要
  • 調査時期:2025年6月
  • 調査対象:日経広告研究所「有力企業の広告宣伝費2024年版」に掲載された大手広告主企業100社(グループ会社も含む)のデジタル広告出稿担当者
  • 調査方法:ウェブアンケート調査
  • 調査機関:デジタルインファクト