Metaは、JAMSTEC(海洋研究開発機構)がMetaのAIモデル「Llama」を利用し、日本の気候変動対策に役立つ独自のAIツールを開発した事例を発表した。Llamaはライセンス料やアクセスの制約を取り除いており、大小さまざまな組織が科学分野の課題解決に取り組む環境を提供している。
JAMSTECでは、松岡大輔博士が率いるチームがLlamaに日本各地の山村や都市部の気候データを学習させてファインチューニングをおこなった。その結果、地域社会や行政が気候変動に迅速かつ適切に対応するためのAIツールが完成した。従来、同規模のシステム開発には多額の資金と長期間が必要だったが、Llamaの導入により開発コストと期間の大幅な削減につながった。
Llamaの直感的な操作性やわかりやすいマニュアルも評価されており、規模の小さなチームでも複雑な技術に左右されることなく研究に集中できるとされる。