ミツカン、手巻き寿司が本来持つ美しさとデザイン科学を融合し「サイクロイド手巻き寿司」が完成

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2019/07/05 16:45

 ミツカンは、より多くのユーザーに家庭で作る手巻き寿司を楽しんでもらうべく、「手巻き元年プロジェクト~究極の手巻きへの挑戦~」を2019年5月に発足し、2019年7月4日(木)に本プロジェクトが完結。それにともない、プロジェクト結果を伝える動画と、「サイクロイド手巻き寿司」を家庭で楽しむことができる特製海苔型シートを公開した。

 本プロジェクトでは、千葉工業大学 創造工学部 デザイン科学科 教授の佐藤弘喜氏監修のもと、手巻き寿司を支える海苔の形状に注目し、手巻き寿司が本来持つ美しさとデザイン科学を融合した新たな形を追求してきた。その結果たどり着いた答えが、「サイクロイド曲線」を用いた手巻き寿司である。

 円がある規則にしたがって回転するときの円上の定点が描く軌跡として得られる平面曲線の総称「サイクロイド曲線」は、日本古来の神社建築の屋根や古代建造物などに見られる曲線である。日本人に親しみのある建造物に使われてきたサイクロイド曲線と融合することで、新たな手巻き寿司の形が誕生した。

「サイクロイド手巻き寿司」使いかた
「サイクロイド手巻き寿司」使いかた

サイクロイド手巻き寿司シート開発までの過程

本プロジェクトにおいて、「機能」、「審美的価値」、「情報伝達」という3つの観点から検討していたが、こうしたアプローチ以前に、人間が原初よりアイデアの源とし続けてきた“自然”こそが相応しいのではないかと考えた。

自然原理を科学的に紐解く幾何学を用いたアプローチを行う中で、同プロジェクトでは、手巻き寿司の持つ美しさをより際立てる黄金螺旋、カテナリー曲線、サイクロイド曲線の3つの幾何学曲線による“美”を検討する中で、サイクロイド曲線がもっとも手巻き寿司の美しさの表現に相応しいものであるとたどり着いた。そこでこの曲線を利用し、サイクロイド手巻き寿司シートを開発した。