コニカミノルタは、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」の表現を拡張する画像IoT/AI技術開発の協業を2020年春より推進していくことを発表した。それらの技術を使った共同開発中のシステムをオープンソースカンファレンス2020 Online/Kyotoにてデモンストレーションを行うという。
コニカミノルタは、カメラ、写真技術から派生した画像、光学分野のコア技術をもち、物体認識・姿勢認識における最適化された学習済みのディープラーニングモデルを開発。また、ものづくりの領域では、回路構成の変更可能な集積回路である「FPGA(Field Programmable Gate Array)」を利用した組み込みAI開発をしており、ネットワークカメラなどのIoTデバイス(エッジデバイス)へ、ディープラーニング技術の実装を進めている。
GROOVE Xは、家族型ロボット開発事業を手掛ける。LOVEをはぐくむ家族型ロボットLOVOTは、最新テクノロジーが搭載されている。
両社は、コニカミノルタの人の姿勢を認識するAIアルゴリズムを搭載したAIアクセラレーター(FPGAボード)をLOVOTに接続することで、これまでの人の認識能力に加えて人の姿勢や行動を認識させ、GROOVE Xから提供されたLOVOTの制御APIと連携することで、LOVOTの表現を豊かにする可能性を探る技術開発を行っている。
また姿勢推定アルゴリズムをAIアクセラレーターへ実装する際、NNgen(エヌエヌジェン:東京大学とコニカミノルタが共同開発したドメイン固有型の拡張可能な高位合成コンパイラ)を利用することにより、FPGAへの実装納期や開発工数を削減しているとのこと。
今回、オープンソースカンファレンス 2020 Online/Kyotoでは、LOVOTが人の姿勢を認識して真似をするといったデモンストレーションを通して、画像 IoT/AI 技術について紹介する予定となっている。