バンダイナムコHD、Reflectorを子会社化 家庭用ゲームタイトルの開発体制を強化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/09/24 09:00

 バンダイナムコホールディングスの連結子会社であるネットワークエンターテイメントユニットに所属するBANDAI NAMCO Entertainment Europe S.A.S.(以下、BNEE)は、Reflector Entertainment Ltd.(以下、Reflector)の発行済株式の100%を取得する契約を締結。これにより、Reflectorは、BNEEの子会社になるとともに、同社の資本金の額がバンダイナムコHDの資本金の額の100分の10以上に相当し、特定子会社に該当する見込みとなったことを発表した。

 バンダイナムコグループは、2018年4月にスタートした3ヵ年の中期計画において、グローバル市場でIP軸戦略を強化。エンターテインメント企業として次のステージを目指している。現在はネットワークエンターテインメント事業では、家庭用ゲームビジネスやネットワークコンテンツビジネスにおいて、タイトルのクオリティ向上や開発体制の増強、マーケティングの強化に取り組んでいる。

 Reflectorは、家庭用ゲームタイトルの開発において高い技術開発力を保有しており、現在BNEEとのパートナーシップにより新作タイトル「Unknown 9: Awakening」の開発に取り組んでいる。同株式取得では、ReflectorをBNEEの子会社とすることにより、現地発の家庭用ゲームタイトルの創出・拡大に必要な開発体制を強化することで、欧米における家庭用ゲームの日本発タイトルと現地発タイトルのバランスのとれたポートフォリオの構築を目指す考え。

 なお、Reflectorは、同社の子会社であるReflector Interactive Productions Ltd.との間でカナダの法律に基づいて合併を実施する予定で、BNEEは合併後Reflectorの株式を取得予定。また、本件取引はカナダ国外からの出資となるため、カナダ当局の許可を得て実施することとなるという。