マッチングサービス・アプリの利用経験57.1%、うち男性ユーザー7割が有料も利用/MMD研究所調査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/09/29 05:00

 MMD研究所は、コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」にて共同調査を行い、第35弾として「2020年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」を実施。予備調査ではスマートフォンを所有する20~49歳の独身の男女5,385人、本調査では恋人探しを応援するマッチングサービス・アプリの利用経験がある623人を対象に調査を行った。なお、同調査は「2019年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」と一部比較を行っている。

 同調査結果の詳細は、次のとおり。

マッチングサービス・アプリの認知度は27.0%、うち利用経験者は57.1%

 スマートフォンを所有する20~49歳の独身の男女5,385人に、予備調査として恋人探しを応援するマッチングサービス・アプリについて聞いたところ、「知っている」と回答した人は27.0%。性別では、男性(n=2,717)は24.8%、女性(n=2,668)は29.2%となった。

 次に、マッチングサービス・アプリを「知っている」と回答した人(n=1,453)を、2019年に実施した調査(n=2,579)と比較すると、全体では1.3ポイント増加。性別で見ると、男性(n=2,717)は1.2ポイント、女性(n=2,668)は2.0ポイント増えていることがわかった。

 続いて、マッチングサービス・アプリの利用について聞いたところ、「現在利用している」が23.9%、「過去に利用していた(現在は利用していない)」が33.2%と、合わせて57.1%の利用経験があることがわかった。性別で見てみると、男性(n=673)では「現在利用している」が26.9%、「過去に利用していた(現在は利用していない)」が30.9%と、合わせて57.8%。女性(n=780)では「現在利用している」が21.3%、「過去に利用していた(現在は利用していない)」が35.1%と、合わせて56.4%の利用経験があることがわかった。

アプリで出会った人と「実際に会ってみたが、それ以降はなにもない」最多

 マッチングサービス・アプリを使って実際に会ったことがある445人を対象に、実際に会った人とのその後を聞いたところ(複数回答可)、男女ともに「実際に会ってみたが、それ以降はなにもない」という回答が最多に。ちなみに「現在付き合っている」という回答は男性(n=180)が25.6%、女性(n=265)が25.7%となっている。

緊急事態宣言発令時期に利用開始した理由「新しい出会いが欲しい」 発令後のオンラインデート経験、男性47%・女性25%

 新型コロナウイルス感染拡大にともない緊急事態宣言が発令された時期に、マッチングサービス・アプリを初めて利用した130人を対象に、マッチングサービス・アプリを始めた理由を聞いたところ(複数回答可)、男性(n=60)は「新しい出会いが欲しい/欲しかったから」が45.0%、次に「誰かと話したかったから」が26.7%、「一人でいるのが寂しかったから」が25.0%。女性(n=70)は「新しい出会いが欲しい/欲しかったから」が55.7%、次に「将来のことを考え始めたから」が35.7%、「誰かと話したかったから」と「一人でいるのが寂しかったから」が18.6%となった。

 続いて、緊急事態宣言発令後にマッチングサービス・アプリで出会った人と実際に会ってデートまたはオンラインでのデートをしたか聞いたところ、デートをしたと回答したのは男性(n=60)が63.3%、女性(n=70)が57.1%。そのうち「実際に会ってデートをした」が男性(n=38)は52.6%、女性(n=40)は75.0%。「オンラインデートをした」が男性は39.5%、女性は20.0%。「実際に会ってのデートもオンラインデートも両方した」が男性は7.9%、女性は5.0%。「オンラインデートをした」と「実際に会ってのデートもオンラインデートも両方した」を合わせたオンラインデート経験者は、男性が47.4%、女性が25.0%となった。

マッチングアプリでのトラブルや詐称の遭遇経験は男女とも4割以上 「顔の見た目(写真)の詐称」など

 マッチングサービス・アプリ利用経験者623人を対象に、マッチングサービス・アプリでのトラブル経験を聞いたところ、男性(n=263)は44.9%、女性(n=360)は42.8%がトラブルを経験したことがあると回答した。

 さらに、トラブルを経験したことがある272人を対象に、経験したトラブルを聞いたところ(複数回答可)、男性(n=118)でもっとも多かった経験は「顔の見た目(写真)の詐称」が43.2%、次いで「すっぽかし/ドタキャン」が30.5%、「体形の詐称」が27.1%。女性(n=154)でもっとも多かった回答は「顔の見た目(写真)の詐称」と「恋活/婚活ではなく性行為を目的としていた」が36.4%、次いで「すっぽかし/ドタキャン」が31.8%、「ネットビジネスの勧誘や宗教への勧誘」が14.3%となった。

マッチングサービス・アプリの有料利用、男性7割以上が利用経験あり

 マッチングサービス・アプリ利用経験者を対象に、有料利用経験を聞いたところ、男性(n=263)は73.8%、女性(n=360)は13.6%が有料で利用したことがあると回答した。

調査概要

  • 調査期間:2020年9月2日~9月7日
  • 有効回答:予備調査5,385人、本調査623人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:
    <予備調査>スマートフォンを所有する20~49歳の独身の男女
    <本調査>マッチングサービス・アプリ利用経験者