西武ライオンズ、DX実証実験にNTTコムのクラウド録画カメラサービス採用 スタジアム内の混雑状況配信

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/10/21 05:00

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)が提供する、スマートフォンやパソコンからカメラのライブおよび録画映像を視聴できるクラウド録画カメラサービス「coomonita(コーモニタ)」が、西武ライオンズのスタジアムにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)実証実験に採用された。

 埼玉西武ライオンズではスタジアムにおける新型コロナウイルス対策の「密」を避けるための取り組みとして、一部店舗での入場整理券配布や、待機列での立ち位置の目安マーク表示などを行っている。NTT Comは映像を活用したDXの取り組みのひとつとして、今後も安全安心かつ快適に来場者が野球観戦を楽しむことができるよう、coomonitaを活用した混雑回避ソリューションを埼玉西武ライオンズの本拠地球場であるメットライフドームに提供。ネットワークカメラで撮影したリアルタイム映像の配信により、来場者がスタジアム内のグッズショップや飲食売店の混雑状況を確認できるようになった。また、その効果測定や価値検証を行うとのこと。

実証実験概要

 混雑が予想される箇所をネットワークカメラで撮影し、その映像を同サービスの「YouTube Live 連携」機能を用いてリアルタイム映像として配信する。

実施時期

2020年10月16日(金)以降メットライフドームで開催されるプロ野球公式戦

撮影場所

メットライフドーム内下記3ヵ所

  • 公式グッズショップ「ライオンズ チームストア フラッグス」
  • 「西武球場前駅」改札付近
  • 「クラフトビアーズ オブ トレインパーク

 同サービスの特徴は、次のとおり。

「YouTube Live」と連携し、大人数への映像配信を実現

 一般的なネットワークカメラ製品の映像は管理者だけが閲覧できるように制限されているが、同サービスのYouTube Live 連携機能により、ハイビジョン画質のリアルタイム映像を大人数へ配信することが可能。

配信映像は公式アプリから確認可能

 来場者は自分のスマートフォンにインストールした「埼玉西武ライオンズ公式アプリ」を通じて「YouTube Live」にアクセス可能。観客席にいながらネットワークカメラ設置先の混雑状況を確認できる。

来場の利便性を増加させ、スタジアムを活性化に貢献

 イニング終了間際の混雑集中など、リアルタイムで混雑状況を確認することができるため、待ち時間の削減や混雑回避に。その結果として、公式アプリの使用者数の増加、店舗混雑による機会損失の解消など、埼玉西武ライオンズのスタジアム活性化に貢献する。

同サービス活用イメージ
同サービス活用イメージ

 今後は、同サービスの本格導入に向け、NTT Comは埼玉西武ライオンズのカメラ設置場所拡大を支援。将来的には、IoTプラットフォーム「Things Cloud」と各種センサーを組み合わせたイベント検知の仕組みや、AI 映像解析ソリューション「COTOHA Takumi Eyes」による画像解析結果にもとづくマーケティング・業務改善活用など、埼玉西武ライオンズおよび来場者の利便性向上に貢献する新たな価値を提供していくという。