電通、グッドパッチと協業プロジェクト設立 デジタル領域の新事業・プロダクト開発を支援

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2020/10/23 06:00

 電通は、ウェブサービスやアプリなどデジタル領域のUI/UXデザインに強みを持つデザイン会社のグッドパッチと共同で、「X Design Partner(エックス デザイン パートナー)」プロジェクトを立ち上げた。

 デジタル領域の新事業・プロダクト開発において、顧客の体験価値を起点としたサービスデザインと、事業成長に向けたマーケティング戦略を、一気通貫で提供する。その一環として、サービスデザイン・UI/UX開発からタグライン/キャッチコピー開発、ローンチ後のマーケティングコミュニケーション戦略まで、開発初期から同時進行で一貫して検討・実施するサービスを2020年11月2日より開始する。

 同プロジェクトのサービスは、開発初期段階からプロダクトデザインとマーケティング戦略を一気通貫で行うもの。ターゲットの設定や顧客体験を踏まえたコンセプト、マーケティング視点からのメッセージ開発を同時に検討・設計する。そのため、検証の際はプロダクトとコミュニケーションを合わせてユーザーに評価してもらうことができ、時間の効率化だけでなく、開発段階から事業成長を視野に入れたマーケティング文脈を組み込むことができるとのこと。

 同プロジェクトにおける両社の役割は、グッドパッチは顧客体験を起点としたプロダクト/サービス戦略からUI/UXデザイン、開発を中心に、電通はマーケティング視点からタグライン/キャッチコピー開発、ブランディング、統合コミュニケーション、グロース戦略立案を行う。各フェーズで連携し、同時に検討・設計を進めるという。

X Design Partner における基本プロセス

ユーザー/マーケットリサーチ

 自社内・ユーザー・マーケットに関するリサーチを行い、新規事業/プロダクトコンセプトを策定。

プロトタイピング検証、メッセージ/イメージボード制作

 策定した新規事業/プロダクトコンセプトに基づいて、プロトタイピングとメッセージ/イメージボードを制作し、MLP(minimum lovable product/ユーザーに愛着を持たれ、選び続けられる存在かどうかを検証するための最小限のプロダクト)の検証と定義づけを実施。

事業/プロダクトの開発、コミュケーション戦略策定

 事業/プロダクトの開発とマーケティングコミュニケーション戦略の策定を行い、プロダクトローンチ後の迅速な事業成長を促進。

 上記サービスは、企業の新しいプロダクトのローンチを前提として3ヵ月から半年程度の期間を想定。サービスデザインから事業成長のためのマーケティング戦略立案作業が基本となる。用途に合わせ、次の2種類のサービスも提供。内容は目的や課題によりカスタマイズ可能とのこと。

プロダクト開発・マーケティング戦略立案ワークショップ

概要

 1~2日程度を想定。新規事業開発担当者、プロダクトマネージャーやマーケティング担当者を対象にワークショップを実施。プロダクトの開発視点とマーケティングの視点から、リサーチからローンチまでの流れを体験。

用途

 プロダクトのアイディエーションおよびUI/UX開発、サービスを伝えるためのキャッチコピー開発などの事業開発からマーケティング戦略立案まで、一連の流れを体験する研修・セミナーなど。

新規事業アイデアおよびプロトタイプ開発、コミュニケーション戦略策定

概要

 2~3ヵ月間を想定。同プロジェクトチームがリサーチからターゲット設定、アイディエーションを行い、プロダクトコンセプトを策定。同コンセプトに基づいたプロトタイプ開発とコミュニケーション戦略を検討し、市場ニーズと事業計画の検討までを実施。

用途

 新規事業に投資し、開発を進めるために必要なサービスアイデアから実際のプロダクトイメージ、広告展開イメージ、事業計画までの検討など。