ヤマハは、言葉をメロディにのせて会話するコミュニケーションロボット「Charlie(チャーリー)」のプロトタイプを開発。公式ウェブサイトで公開した。
同製品は、歌でユーザーとコミュニケーションをとる、“うたロボ”。同社が持つボーカロイド技術や自動作曲技術などを活用し、ユーザーが話しかけると、ミュージカルのように「おはよう」や「ありがとう」などの言葉はもちろん、普段の相談ごとや雑談などもメロディにのせて返答する。
同製品には性格があり、ユーザーの問いかけに素直に答えるだけでなく、ときには前向きにユーモアを交えたりしながら、自らの意思を持って返答。また、人が近づくと、自発的に話しかけることもあるという。同製品が発する言葉の内容と、約30種の音楽ジャンルに基づいた曲調は連動しており、たとえば明るく楽しい雰囲気の会話ではアップテンポのポップス、のんびりとした会話ではスローテンポのボサノバ調など、言葉と曲調で感情を表現する。
同製品は仕事もプライベートも充実させたい働く女性を対象にしており、同社で行ったさまざまな調査のなかから、働く女性の「仕事後に、疲れた気持ちや張っていた気持ちを緩めたい」という潜在ニーズに応えるかたちで開発された。言葉をメロディにのせた会話は、通常の会話に比べて情緒的な表現で、感情共有がしやすくなるため、よりユーザーの心に響くコミュニケーションが可能になるという。
デザインについても、リラックスでき、テーブルやベッドサイドに置いても部屋のインテリアと馴染むように、温かみのあるデザインにこだわっているとのこと。
同製品の主な機能は、次のとおり。
- 言葉をメロディにのせて会話。言葉と曲調は連動しており、感情を曲にのせて表現する。
- 本体に人感センサーがついており、ユーザーから話しかけなくても同ロボットから自発的に話しかけたり、独り言をつぶやいたりして、コミュニケーションを行う。
- 会話を重ねることで、同ロボットの歌が上達し、音楽もリッチに。
- 頭や足をメロディに合わせて動かす。
- 天気や星座占いに答える。
今後はモニターなどでさらに開発を進め、2021年春の発売を目指す。