大日本印刷(DNP)は、AI(人工知能)を活用して、子どもたちに知ることの楽しさを伝えて、興味・関心を育む「魔法のような虫めがね(仮称)」のデモ機を開発した。子どもが新しいものを知る体験や家族のコミュニケーションを深める読書体験の提供に向け、2020年12月より実証実験を開始する。
同ソリューションの特徴
専用の「虫めがね」をかざした文字や絵、写真やイラストなどをAIが認識し、その内容について、音声や音楽で教えてくれる情報機器。
- 虫めがねで絵本を覗くと、朗読が始まる。
- 虫めがねで絵本を覗くと、ストーリーや場面に合った音楽が流れる。
- 虫めがねで図鑑を覗くと、認識したモノに対するサウンドや説明が再生される。
絵本や図鑑などは専用ではなく、市販のものをそのまま利用することが可能。見たいものを同ソリューションを通して見ることで、絵本であれば音声やBGM、図鑑であれば動物などの鳴き声がスピーカーから聞こえてくる。
- デモ用の虫めがねのサイズは、直径82mm、持ち手の長さ51mm、重さ121g。
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絵本や図鑑などの全ての判型に対応可能。
※実証実験の反応などを踏まえて、本番機のサイズを最適化していく予定。
同ソリューションを利用することで自分の操作に合わせて音が飛び出してくるような感覚になるため、子どもたちを本に引き付ける効果があり、楽しみながらできる「新しい読書体験」を提供する。子供たちの知る楽しさを最大限に引き出し、興味・関心を育んでいくことにもつなげていきたい考え。
同ソリューションには、AI技術としてGoogle Cloudを活用しており、日本語のほか、同プラットフォームが対応している英語・中国語・イタリア語などの多くの言語への対応を予定している。
同社は今後、共創するパートナー企業を募り、読み聞かせ会などのイベントで実証実験を行っていく。
絵本イベントで「魔法のような虫めがね」の実証実験を実施
12月12日(土)〜12月13日(日)に、埼玉県三郷市の三郷中央におどりプラザで開催される絵本のイベント「えほんよもう -三郷SDGs推進イベント in 三郷中央におどりプラザ」にて、同ソリューションの実証実験を⾏う予定。