NTTドコモは、遠隔地にいても3Dアバターとなって仮想ミーティングルームへ参加できる「XRテレプレゼンスミーティング」の実証実験を2021年1月末から開始する。コロナ禍でニーズが高まっている遠隔コミュニケーション領域において、実証実験の結果を基に商用化を目指すという。
同システムでは、スマホで撮影した1枚の顔写真から3Dのアバターを生成し、VRデバイスやMRデバイスを装着することで、遠隔地から仮想のミーティングルーム上で会議が可能に。自宅や遠隔のオフィスなどにいながら、身振り手振りを交えた臨場感あふれるコミュニケーションによる会議を行うことができる。今回新たに、顔写真から3Dのアバターを生成する機能を追加し、さらにVRデバイスだけでなくMRデバイスへも対応した。
実証実験では、2021年1月末から複数のパートナー企業に同システムのアプリを利用してもらい、顔写真から作成した3Dアバターによる遠隔会議システムの有用性・課題を検証する。
同システムではVRデバイスであるOculus QuestとMRデバイスであるMagic Leapの2機種に対応。VRデバイスを使用した場合、視界がすべて会議室となり、没入感の高い会議や資料の共有、ブラウザの操作などができる。一方、MRデバイスを使用した場合、半透過型であり現実の世界も見えていることから、PC を操作しながら会議に参加することが可能。両機種が混合した環境でも使用可能だという。
また、これまで 3D アバターを作成するには、3D 撮影を行うための専用ブースに入り、さまざまな角度からの撮影が必要だったが、同システムでは、スマホ写真1枚の顔部分から後頭部まで推測し自然な頭部になるよう3Dアバターを作成。胴体部分は男女各5パターンから好みのファッションを選ぶことができ、アバター上でも“自分らしさ”を表現できるとのこと。
実証実験の概要は、次のとおり。
開始時期
2021年1月末
参加パートナー
- 北陸支社パートナー:北菱電興、金沢工業大学
- 関西支社パートナー:コクヨ株式会社
- 四国支社パートナー:香川県(Setouchi-i-base) ほか
対応デバイス
Oculus Quest、Magic Leap
利用方法
遠隔会議、コワーキングスペースにおける展示 など