IBM、北海道銀行の「口座開設アプリ」導入支援 本人確認可能なスマホアプリで犯罪収益移転防止法へ対応

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2021/03/05 05:00

 日本IBMは、北海道銀行が開始したスマホアプリ「北海道銀行 口座開設アプリ」の導入にあたり、利用者視点の使いやすく親しみやすい画面の設計、アプリケーションの開発、IBM Cloudを活用したクラウド基盤の提供を支援した。同行は今回、普通預金口座開設、投資信託口座開設、デビッドカード申し込みなどのスマホアプリのサービスを開始し、今後順次、より利便性の高いサービスを提供していく予定。

 銀行業では現在、デジタル技術を活用した業務変革が推進されており、スマホを活用した銀行サービスの拡充が重要となっている。また、金融機関は、犯罪収益移転防止法への対応や昨今の社会情勢を考慮し、非対面での取引拡大が急がれている。一方、非対面による本人確認をどのように行うかは大きな課題となっており、本人確認の仕組みを導入したスマホアプリが求められていた。

 同行は、犯罪収益移転防止法へ対応するための本人確認の仕組みとして、ポラリファイが提供するオンライン本人確認サービス「Polarify eKYC」を採用し、日本IBMが開発するスマホアプリに組み込んだ。今回採用された仕組みでは、運転免許証などの本人確認書類と顔の自撮り写真を生体認証で照合し、郵便物を介することなく即時に本人確認ができる。これにより、本人確認の精度が向上し、不正な口座開設の申し込みの抑制にもつながるとのこと。また、最短で1週間程度の期間で新規の口座開設が可能になるという。